映画『惡の華』御礼舞台挨拶に伊藤健太郎・玉城ティナ登壇!「この映画は青春映画です!」

押見修造による累計発行部数300万部突破の人気コミックを映画化した『惡の華』御礼舞台挨拶が行われ、主演の伊藤健太郎、玉城ティナ、そして井口昇監督が参加した。主人公・春日高男(かすがたかお)役を演じられた伊藤健さんは「今日で(惡の華のプロモーションが)最後というのは寂しいです。最後まで盛り上げていきたいです!」と一言。仲村佐和(なかむらさわ)を演じた玉城さんは「既に複数回見られている方もいらっしゃってありがとうございます。」と感謝の気持ちを伝えた。メガホンを取った井口監督は「何回も見ていただけた方がいて、本当にこの作品をつくって良かったなと思いました。」と胸のうちを語った。伊藤さんは「公開まで長いなーとずっと思っていましたが、公開してみたらあっという間で、最後になってしまうのが寂しい。ロングランになればまたこうやって立てるのに!」と熱い思いを伝えた。

また、2人の元に届いた声で印象的だった感想を聞かれた伊藤さん玉城さん。伊藤さんは「地元の仲間が見てくれて、教室をぐちゃぐちゃにするシーンを見て鳥肌がたったと言ってくれた。もう一回見に行くといってくれたんです。なかなかないんですよ、地元の友達が何回も見てくれるのは!」と答え、玉城さんは「完成披露で見てくれた友達が、公開してもう一度見たよと言ってくれました。観客の方々も深く考えてくれる作品なんだなと思うと嬉しいです。」と話した。井口監督は「まさか井口監督作品で泣くなんて、という声もあって、原作の良さを損なわずに映像にしたい!という思いが伝わって本当に良かったです。」と答えた。伊藤さんとも共演し、プライベートでも親交のある中川大志さんから届いたコメント「これは、井口監督にしか描けない惡の華だと思いました。罵られ、ど突かれる、伊藤健太郎の顔。くそぅ…いつも嫉妬させられる。」に対して感想を聞かれた伊藤さんは、「嬉しい。同世代で一緒に戦っている友達からこうやってもらえると。素敵なコメントをいただけて胸がいっぱいです。お礼の言葉は直接会って言おうと思います。(笑)」と反応した。

玉城さんが「今回中学生役ということで、玉城・伊藤で大丈夫かという声が多くあったのですが、こうやって演技を褒めてもらえると嬉しいですよね!」と話すと、井口監督も「公開前は美人すぎるとか、かっこよすぎるという声が多かったのですが、公開されてからそういう声はなくなりましたよね。勝った!と思いましたよ!」重ねて反響の良さを語った。

また、映画評論家の町山智浩さんからその演技を大絶賛されたという玉城さんは「(今回演じた)仲村さんが伝えたかったことを少しでもわかってもらえたとしたら、この役を演じて良かったなと思います。」とその想いを語った。これに井口監督は「ツイッターでは今公開されている『ジョーカー』と仲村さんを比較している声も多くありましたよ!」と話題作と絡めた感想を挙げた。伊藤さんも「惡の華は日本版『ジョーカー』だと思う!」と重ねると、井口監督はすかさず「ということはこの映画も海外映画祭いけますね!」と盛り上がった。

今回の舞台挨拶で、長い映画のプロモーション期間を終えた2人。印象的な出来事を振り返った。伊藤さんは「大阪で焼肉行きましたね!」と地方でのPR活動時の思い出を話すと、玉城さんは「ラジオに出させていただいて、多少の下ネタにも全力で取り組んだり、そういうのも楽しかった。テレビで鎌倉ロケをやったりだとか。ずっとみんなで仲良くやってきました。」と語った。

そして、この日会場に来ていた、プロモーション期間にずっと協力してくれたという原作者の押見修造さんの名前が挙がると、井口監督は「押見先生が企画を許してくれたということが全ての始まりだったので、本当に感謝です。一緒にPRをしていただいたり、嬉しいです。こんなに映画に寄り添っていただける原作者っていないですよ!」と感謝を述べた。

イベント終盤、22歳のお誕生日を迎えた玉城さんに、サプライズでプレゼントが登場!座長・伊藤さんから深紅のバラを手渡し!会場のお客さんとともに「おめでとう」と玉城さんは「プロポーズみたいですね(笑)こんなに重い花束を渡してもらったのは初めて!22歳を迎えて、これからも頑張ろうという気持ちになりました。」と恥ずかしさを表情に浮かべながらも気持ちを述べた。

イベントの最後に、井口監督は「本当に素晴らしいキャストの方々をキャスティングできて良かったなと思います。自分の青春時代とシンクロさせて見ている人が多くて、良かった。この作品はこの先もずっと残っていく作品になったはずです。本当にありがとうございました。」と語った。玉城ティナさんは「映画の見方に正解はないと思っていて、それぞれの解釈で、『惡の華』がみなさんの中で育っていくんだなということを、今日ひしひしと感じております。そして、監督他スタッフの皆さまにも感謝しながら、22歳となった今日を迎えられて、本当に嬉しく思います。ありがとうございました。」と新たなスタートを切った今日の思いの丈を語った。最後に主演・伊藤さんは「正直な話をすると、この映画は青春映画です!とずっと今まで言っていたのですが、それが伝わるのか不安がありました。でも、感想を見てみると、僕らが送り出した『惡の華』をみなさんの中で育ててくれてるということがわかって、やって来て良かったなと思いました。この作品は10年後、20年後にも残っていく作品だと思っています。またこうして皆様にお会いできることを願ってます。本当にありがとうございました。」と熱いメッセージを届けた。イベントは大盛況の中終了した。

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