小芝風花が首都直下地震に遭遇するアナウンサー役「台本を読んで恐怖で涙が出た」

NHK総合で12月2日から4夜連続で放送されるドラマ「パラレル東京」(NHKスペシャル「体感・首都直下地震DAY1~DAY4」内で放送、12月2日午後7:30、3~5日午後10:00)の取材会が行われ、主演の小芝風花、共演の高橋克典、伊藤淳史が出席した。首都直下の大地震に遭遇するアナウンサー・倉石美香役を演じる小芝は「毎日緊迫したシーンを撮影していて、台本を読んでも恐怖で涙が出るくらいです。実際には起きてほしくはありませんが、30年以内に首都直下地震が起きてしまうと言われています。知っていて損をすることはないはずなので、地震が起きた時にどういう行動をとればいいのかを考えるきっかけになれば」とドラマの意義を訴えた。

同ドラマは東京23区を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生し、ニュース番組のメインキャスターが行方不明になる中、サブキャスターの倉石が大混乱のニュースセンターで未曽有の被害を伝え続けるストーリー。内閣府がまとめた首都直下地震の被害想定に最新の研究成果を加え、被災した東京の姿をVFXで完全映像化する。

クランクイン前に小芝はNHKのアナウンサー研修、高橋と伊藤は災害報道訓練を行って役作りしており、小芝は「ただ読むだけでなく、情報を正しく伝えることが大事。想像していたよりもすごく難しかった。アナウンサーとして原稿を読むのも大変なのに、お芝居もあるので、家でもずっと練習していました。でも本番では周りの方から褒めていただき、練習して良かったと思っています」と研修の成果が出せたことをアピール。

また、小芝は「私は東日本大震災の時は大阪にいたので、大きな震災を体験していません。日常生活では自分が被災者になる感覚が持てませんでしたが、その感覚を体験することができました」と撮影で大震災を疑似体験できたようで、「恐怖心がないと逃げ遅れてしまうこともある。私が感じた恐怖心をどれだけ視聴者の方に伝えらえるかだと思っています」と震災への心構えの大切さを語っていた。

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