【台風19号】川崎市、水位監視を強化 ごみ収集は中止

多摩川(川崎市川崎区付近)

 台風19号の接近に備え、川崎市は11日、市内に176カ所ある全避難所の開設準備を始めた。台風の進路や雨量などを見極めながら、12日午前中には開設する避難所を決定する。

 市危機管理室によると、今回は記録的な大雨になる恐れもあり、多摩川を管理する国土交通省京浜河川事務所とともに、水位監視の態勢も強化する。

 臨海部では、高波や高潮の被害も予想されることから、立地する企業や工場には貨物や車をあらかじめ海岸線から離れた場所か、高い場所に移し、海水や雨水の流入防止策などをとるように周知。港湾関係者などに対しては、コンテナや貨物の荷崩れや飛散防止の徹底を呼び掛けた。

 また、9月の台風15号で浸水被害の出た地域で土のうを積むなどの対応を促した。

 台風19号の接近に伴い、川崎市は、12日の全てのごみ収集を市内全域で中止すると発表した。次回の収集日にごみを出すように呼び掛けている。

 市によると、強風によるごみの散乱や、ごみを出す際の転倒事故の危険性などを考慮した。14日以降は通常通り収集する予定だが、被害状況によって変更になる場合があるという。

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