【台風19号】湘南、県西も備え 小田原城天守閣も休館

小田原城の天守閣

 大型で非常に強い台風19号の接近に伴い、湘南や県西部の自治体は11日、万全の備えに向けた対応を急いだ。大半の自治体は、最接近が予想される12日の避難所開設を決定。終日休業を決める観光施設なども相次いだ。

 藤沢市は11日午後4時ごろ、避難準備・高齢者等避難開始を発令。水害避難所も73カ所で開設した。避難対象世帯は3万1923世帯、避難対象者7万2364人。寒川町も同日午後3時から、一時避難所3カ所を開設している。

 小田原市は職員の約半数が従事する「動員2号体制」で対応する構え。12日午前10時に避難準備・高齢者等避難開始を発令する予定としている。

 市民会館や小田原城天守閣、ハルネ小田原(地下街)、尊徳記念館などは、12日の休館を決定。天守閣は13日について、安全確認後に営業する。ほかの地域でも、過去に土砂崩れが起きた場所や農業用水などを職員らがパトロールしている。

 湯河原町も町内10カ所で避難所を開設した。

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