ベニザケの群れ、婚姻色に染まる 千歳の川で産卵盛ん

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産卵場所を探して泳ぐベニザケの雌(左)と雄=2日、千歳市内(魚眼レンズ使用)

 【千歳】千歳市内を流れる小さな川で、真っ赤な婚姻色に染まったベニザケの群れが今年も産卵行動を見せている。秋の日差しの下、背中が盛り上がった体長約60センチの雄が雌に寄り添うと、雌は尾びれで川底の砂利を懸命に掘り、産卵床を作った。

 この川では毎春、水産研究・教育機構北海道区水産研究所(札幌市)が増殖用の研究を目的に、ベニザケの幼魚約5万匹を放流している。海から戻った親魚を捕獲する網ウライを9月上旬に川から撤去したため、遅れて遡上(そじょう)してきたベニザケが上流に集まった。

 同所業務推進課の佐藤恵久雄課長補佐(56)によると、今季の採卵用ベニザケの捕獲数は2192匹で昨年の3倍近くに増加。2千匹超えは28年ぶりという。好調の原因解明は今後の分析待ちだが、「自然産卵するベニザケも例年より多いのでは」と言う。(西野正史、写真も)