被爆の実相 伝えて 平和特派員・津山さん 長崎市長に要請 来春NPTに合わせNYでイベント

田上市長にタウンミーティングへの出席を要請した津山さん=長崎市役所

 米ニューヨーク在住のジャーナリストで、長崎市の長崎平和特派員に認定されている津山恵子さん(55)が11日、市役所に田上富久市長を訪ねた。津山さんは、来春の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせ、ニューヨークで開く平和をテーマとしたタウンミーティングへの出席を田上市長に要請した。
 津山さんは元共同通信記者。長崎支局勤務やニューヨーク特派員などを経て、2007年からフリー。14年4月にはNPT再検討会議の準備委員会で渡米した田上市長を招き、タウンミーティングを現地で開いた。
 津山さんは第2弾となる来春のイベント概要として、田上市長が長崎の被爆の実相などを来場者に伝えるプログラムを提案。田上市長は「原爆や平和についてだけでなく、長崎の文化やローマ法王来崎の話などができれば」とし、出席に前向きな姿勢を示した。

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