「2つの山口組」兵庫県警が事務所使用制限へ

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山健組組員が襲撃された現場付近=神戸市中央区(写真:ラジオ関西)

 神戸市中央区の指定暴力団・神戸山口組の中核組織「山健組」で、組員2人が射殺された事件を受け、兵庫県警は六代目山口組と神戸山口組との対立が激化する恐れがあるとして、暴力団対策法に基づく組事務所の使用制限の仮命令を出した。今後は、兵庫県公安委員会が正式な命令に向けて、それぞれの意見聴取を行うなどして検討する。

 適用されるのは神戸市灘区の六代目山口組総本部や神戸市中央区の神戸山口組の本部事務所など11か所で、暴力団対策法が1992年に施行されて以来、全国最大の指定暴力団である山口組総本部が使用制限の対象となるのは初めてだ。

 使用制限命令は、指定暴力団同士やその内部で対立抗争が起きた場合、住民の平穏な生活が脅かされる恐れがあると判断されれば、関わった組事務所から組員は退去を命じられ一定期間出入りを禁止される。

 六代目山口組をめぐっては、2014年に収監されたナンバー2とされる若頭・高山清司受刑者の出所を今月18日に控えているが、任侠山口組の離脱を含めた「3つの山口組」の分裂の背景として、活動資金の上納など徹底的な組織の引き締めを図った高山受刑者のやり方への反発があったとみられ、今後はより緊迫したものになると考えられる。

 兵庫県警は、今回の山健組での射殺事件を今年8月に起きた、六代目山口組の最大勢力「弘道会」の関連施設に対する襲撃事件の報復とみており、六代目山口組にとって、ナンバー2の復帰を前に組織としての威力や存在感を対外的に示す狙いがあるとみられる。(ラジオ関西ニュース)