ニホンミツバチの採蜜体験 対馬で親子連れら50人

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ニホンミツバチの巣箱から、棒を使ってハチミツの詰まった巣をかき出す参加者=対馬市豊玉町、扇養蜂

 長崎県対馬市の対馬観光物産協会はこのほど、同市内の養蜂場でニホンミツバチの採蜜(さいみつ)体験会を開いた。親子連れらが「蜂洞(はちどう)」と呼ばれる対馬独特の形の巣箱から巣蜜を取り出し、濃厚な甘みのハチミツを味わった。
 同協会などによると、対馬はニホンミツバチだけで養蜂している国内唯一の島とされる。明治時代に国内に持ち込まれた草原性のセイヨウミツバチと違い、ヤマザクラやアカメガシワなど、四季折々の山中の花を中心に蜜を集めるため、そのハチミツは「百花蜜(ひゃっかみつ)」とも呼ばれている。江戸時代には、対馬藩から将軍家に献上されていた。伝統的な蜂洞は丸太をくりぬいたもので、島内の山際に立てられ点在している。
 採蜜体験会は貴重なニホンミツバチについて知ってもらおうと、同市豊玉町田の養蜂場「扇養蜂」の協力で昨年から開いており、今回は親子連れら約50人が参加。同養蜂場の扇米稔代表(73)が箱型の蜂洞(高さ約90センチ)を横に倒し、煙でいぶしてハチの動きをにぶらせた後、参加者がカギ状の金具で巣蜜をかき出した。巣蜜にはハチミツがあふれるほど詰まっており、体験後、食パンに付けて味わった。
 家族4人で参加した同市美津島町鶏知の橋本健介君(7)=市立鶏鳴小1年=は「(巣蜜は)意外と固かった。ミツバチはたくさんハチミツを集めていて、すごいと思った」と話した。