割高イメージのイタリア旅行で最安値は?かかる費用をシミュレートしてみた

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ヨーロッパでも有数の観光地であるイタリア。街中に古代遺跡が並ぶローマや水の都ベネチアなど、見どころは尽きません。

一度は訪れてみたいという人は多いと思いますが、でもいざ行くとなると気になるのは費用面です。ヨーロッパは海外旅行の中でも割高感があり「こんなに高いなら近場でもいいか」とためらった経験がある人も多いのではないでしょうか。イタリア旅行にかかる費用は実際どのくらいなのか、シミュレートしてみました。(記事中では1ユーロ=120円として計算しています)


添乗員つきツアーの相場は16万円から

実際にかかる費用について考える前に、まずは旅行代理店のツアーの相場をちょっと見てみましょう。

ツアーと一口に言ってもツアー内容や周遊する都市によって金額はピンきりですが、今回は「どれだけ安く旅行できるか」を調べてみたいので、各社の比較的安価なツアーを選んでみました。期間は人気の高い1週間程度のもので、イタリアの主要都市を周遊する添乗員つきツアーでの比較です。

ツアー料金は時期によって大きく変動するため、表の料金は少し幅がありますが、オフシーズンの最安値は160,000〜200,000円といったところでしょうか。大抵のツアーは1〜2日程度の自由行動があり、その間の食費や観光費はカバーされていません。またお土産など自分の買い物を含めると、総額の目安はだいたい200,000〜250,000円くらいと考えていいと思います。

ポイントは航空券、移動費、食費の3つをおさえる

実際に調べてみると思った以上に高額に感じる旅行費用ですが、工夫次第でもう少し下げることは可能なのでしょうか。ここでは旅行費用の大半を占め、さらに変動の大きい航空券、移動費、食費を下げる方法を考えてみました。

航空券は安い時期を狙う

まずは旅行費用の大半を占める航空券の費用です。先に結論から言うと、以下の時期は航空券の価格がぐっと下がります。

・1中旬〜2月下旬
・5月中旬〜7月上旬
・11月初旬〜12月中旬

理由はいずれも大型連休が終わって観光客が減るためです。航空会社も頻繁にキャンペーンを行っており、1年の中でも比較的安いチケットを探しやすい時期と言えるでしょう。ちなみに、この記事を書くにあたり少し探してみたところ、2月下旬出発で往復63,820円というチケットが見つかりました。

イタリア国内移動のチケットはできるだけ早くネット購入

現地の移動費も工夫次第で大きくカットできる項目の一つ。というのも、イタリアの電車チケットは、早く購入するほど安くなるシステムになっているからです。

例えば、ローマ・フィレンツェ間の特急電車(Frecciarossa)の通常料金は50ユーロ(約6,000円)ですが、早く予約すれば27.90ユーロ(約3,348円)で購入できます。27.90ユーロで購入できる席数は限られていて、売り切れれば金額が上がるため、飛行機のチケットをおさえ次第、電車のチケットを予約したほうがいいでしょう。

電車の発券サイトはレイルヨーロッパが有名ですが、チケット自体が少し割高で、さらに発券手数料がかかることを考えると、合計で10〜20%ほど割高になるイメージです。英語サイトに抵抗がなければ、trenitaliaなど現地サイトで直接予約したほうが安く購入できるでしょう。現地で当日購入するのは一番高く、最安値の2倍ほどになることもあります。

イタリアには手軽な外食の選択肢が少ない

旅行中の食費も選択次第で大きく変動する項目です。イタリアは日本に比べるとレストランの相場が高めで、カジュアルなお店でも一人あたり20〜30ユーロほど(約2,400〜3,600円)かかります。日本のように安価なレストランの選択肢はあまりありません。

ただ、ピッツァやパニーノ(サンドイッチ)などの軽食は比較的安く、3〜8ユーロほど(約360〜960円)ほどが相場。また、キッチンが利用できるホテルでは自炊する選択肢もあります。

レストランと軽食(もしくは自炊)でかなり金額に開きが出てくるため、工夫次第で食費はかなりカットできるでしょう。ただ、食事は旅行の醍醐味でもあるので、基本はパニーノやピッツァのテイクアウトなどを利用し、時には奮発してレストランに出かけるなどうまくメリハリをつけることをおすすめします。

1週間程度のイタリア旅行にかかる概算費用は?

このほかでかかる費用には宿泊費や観光費などがあげられます。

ホテルの宿泊費もかなり変動はありますが、内容にあまりこだわらず、オフシーズンの一般的な三ツ星クラスのホテルを選ぶのであれば、1泊40ユーロ(約4,800円)くらいから探すことができるでしょう。この金額はシングルルームでトイレ・バス専用、市街地から離れすぎず観光に不便のない立地という条件で探してみましたが、ホステルやドミトリーを利用すればもう少し下げることも可能です。

観光費(入場料)も施設により大きく異なりますが、1ヵ所につきおおよそ10〜20ユーロ前後(約1,200〜2,400円)くらいが相場と考えておけばいいでしょう。コロッセオやドゥカーレ宮など大規模な施設は20ユーロ前後、サンマルコ広場の鐘楼など小規模なものは10ユーロ前後といったイメージです。

というわけで、これらを踏まえて算出したイタリア旅行の概算費用が以下のようになります(6泊8日を想定)。

航空券:63,820円
移動費:13,164円(109.70ユーロ:ローマ→フィレンツェ→ベネチア→ローマの順で特急電車Frecciarossaを利用)
食費:28,800円(30ユーロ(× 6日間)=240ユーロ)
宿泊費:28,800円(40ユーロ(× 6泊)=240ユーロ)
観光費:14,400円(20ユーロ(× 6日間)=120ユーロ)
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合計:148,984円

実際はこれにお土産など自分の買い物にかかる費用や、レストランに行った場合はその費用が加わるためこの通りにはなりませんが、まずは最安値の目安としてこのくらい、というのが上記の金額です。

せっかくの海外旅行なのであまり節制ばかりするのも味気ないですが、観光や食事など自分が譲れないラインを見極め、それにかかる費用を上記の金額に加算しながら、ご自身のプランを組んでみてはいかがでしょうか。