「ゼロワン」の何がすごいのか?7話を迎えた今、一旦冷静に考えてみた

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■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

今日の放送で早くも7話目を迎えた『仮面ライダーゼロワン』。

番組がスタートするやいなや、今まで見たことのない映像の連続で多くの特撮ファンをうならせ、「ゼロワン」から仮面ライダーを見始めた人も確実に虜にしているという話を各所でよく聞きます。

僕もまったくの同意で、すっかりゼロワンにハマってるんですが、「ゼロワン」の何がすごいのか、ここで一旦冷静に考えてみたいと思います。

よく聞くのは、アクションがすごいという声です。

確かに1話と2話で杉原輝昭監督と渡辺淳アクション監督が新しい機材を用いて撮った、今までの仮面ライダーで見たことのないカメラワークは、「ゼロワン」が今までと違うと印象付けるのには十分でしたし、画面からほとばしる圧倒的な熱量に心が動かなかった人はいなかったかと思います。

しかし、「ゼロワン」に惹きつけられるポイントの根幹は、圧倒的なリアルではないでしょうか?

AIが出てきてSF感バリバリの作品に何を言うてんねん、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、僕らは今とんでもないリアルを毎週見ているんです。

AI搭載のヒューマギア。

そんなロボットが社会に普通に出回る現実世界はまだ先でしょうが、しかしそう遠くない未来に確実にやってくるであろうロボット社会を僕らはゼロワンを通して毎週覗いてるんです。

寿司を握るヒューマギア・一貫ニギローが登場した際には、ロボット握った寿司に嫌悪感を示す寿司屋の大将。

漫画をヒューマギアのアシスタントにすべて任せて、堕落する漫画家。

死んだ娘の容姿をヒューマギアに移す父親。

ロボット社会になったときに確実に起こるであろう日常。

そんな社会をまだ迎えてもない僕らなのに、人間の根本なんてずっと一緒だから、今挙げた登場人物の気持ちがよくも悪くもわかってしまう。

「ゼロワン」に限らず、今まで数多の映画でアンドロイドがいる近未来の世界が描かれてきました。

しかし、映画で描かれ流のは、だいたい二時間くらい。

「ゼロワン」は今日で七話なので、単純計算して三時間半。

もうすでに、映画で得る以上の近未来を「ゼロワン」は見せてくれています。

しかもまだ作品は始まったばかり。

ワクワクしないわけがありません。

娘に似せたヒューマギアを使用することは犯罪になってしまうと六話で描かれてましたが、実際そんな世の中になればそういった法律ができるのは至極当たり前のことかと思います。

そんなまだ見ぬ未来の世界をリアルに構築できているのは、作品の監修を国立情報学研究所が担当しているからでしょう。

こうなったときはどうなるか、というifを大森Pは相談するそうです。

『仮面ライダーエグゼイド』のときも医療監修をきっちりつけるなど、作品の都合で物語を進めることはせずきっちりと裏を取ってるからこそ出てくる確実なリアル。

そのリアルがもたらす説得力が、作品の世界観をぶれることない強固なものにしていて、その信頼感に僕らは惹かれているんではないかと思います。

ここからもっともっと「ゼロワン」の魅力がでてくると思いますので、みなさん、一緒に楽しんで応援していきましょう。

(文:篠宮暁)

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