台風19号上陸...避難所で『不安な夜』 猛烈な雨で河川氾濫恐れ

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 台風19号に伴う猛烈な雨などで河川の氾濫や土砂災害の危険性が高まった12日、県内では各地に避難所が開設され、避難した県民は刻一刻と接近する台風の状況を気にしながら不安な夜を過ごした。

 いわき市の平一小体育館に避難した無職の60代女性は「家が好間川の近くにあるので心が落ち着かず、午前中のうちに避難した。被害が出ないことを祈るばかり」と不安げ。同市の好間中武道館に開設した避難所で、毛布の配布に当たった女子中学生(好間中3年)は「家族と一緒に避難した。好間川が氾濫しないか不安。避難所にはお年寄りが多いので、率先して役に立ちたい」と話した。

 会津若松市では、12日午前から自主避難所となっていた東、湊両公民館が、土砂災害の懸念があるとして急きょ閉鎖された。東公民館に避難していた近隣の住民ら5人は、地元の民生児童委員に付き添われて、新たな避難先となった近くの中学校に移動した。避難していた女性(69)は「閉鎖されると聞いて、びっくり。家が古いので心配だ」と顔を曇らせた。

 「足が悪く、夜に避難するのは自信がなかった」。避難所が開設された福島市の渡利学習センターに午後1時ごろ到着した女性(81)は早めに避難した理由をそう語った。近くに住む友人らと相談し、早めの避難を決めたという。「避難して安心だが、どれだけの被害になっているのかが心配です」とこぼした。

 郡山市では阿武隈川に近い住民を中心に避難所へ向かった。100人以上が避難した同市安積町の安積総合学習センターでは、避難者が用意された毛布を身にまとい、台風の通過を静かに待った。女性(76)は「1人暮らしで不安だったため避難した。風が強く、これでは夜も眠れない」と不安げに外を眺めた。同市芳賀の芳賀地域公民館に避難した女性(78)は「阿武隈川が氾濫したら怖いと思って、冬用ジャンパーと毛布を持って避難してきた。何事もないことを祈りたい」と話した。

 川俣町内の避難所に避難した女性は「過去の大雨で住宅の裏が土砂崩れを起こしたことがあり、不安だったので早めに避難した」と話した。