【台風19号】相模原市内で1人死亡、2人心肺停止

2人が心肺停止で発見された串川で、さらに捜索活動に当たる相模原市消防団ら=13日午前10時20分ごろ、相模原市緑区

 台風19号の通過に伴い、相模原市緑区では12日夜から13日未明にかけ、土砂崩れが相次ぎ、女性1人の死亡が確認された。また同区を流れる串川では流されたとみられる女性と女児が心肺停止の状態で発見された。

 13日午前0時35分ごろ、相模原市緑区牧野の住民から、「うめき声が聞こえる」と119番通報があった。土砂で倒壊した住宅から高齢とみられる女性1人が見つかり、死亡が確認された。下半身を挟まれた50代の女性は約7時間後に救出され、病院に搬送された。意識はあるという。

 12日午後10時半すぎには、同市緑区青山の住民から「串川に車が転落した」と119番通報があった。市消防局が川の水位低下を待って周囲を捜索したところ、13日午前8時すぎ、串川橋の下流約200メートルの地点で、流されたとみられる成人女性と女児を発見。ともに心肺停止という。

 12日午後9時半ごろには同区小原で、同45分ごろには同区牧野で、住民から土砂崩れによる家屋被害の通報があった。市消防局は13日朝から、被害状況を確認している。

 同市緑区与瀬の中央道近くの斜面が幅約100メートルにわたって崩れ、土砂が中央道に流れ込んだ。付近の住宅にも被害が出ているという。

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