【台風19号】貨物船沈没、5人死亡 川崎・東扇島沖

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 12日午後11時20分ごろ、川崎市川崎区の東扇島沖の東京湾で、パナマ船籍の貨物船「JIA DE」(1925トン)が沈没した。外国籍の男性乗組員9人が救助されたが、うち5人の死亡が確認された。乗組員3人の行方が依然として分からず、第3管区海上保安本部が巡視船やヘリコプターで捜索している。

 3管によると、死亡したのはいずれも中国籍の28~53歳の乗組員。13日午前7時ごろ、特殊救難隊が現場の海底で沈んでいる船体を確認した。

 貨物船は台風19号の影響を避けるため、10日夜から東扇島の南東約3キロの沖合でいかりを下ろして停泊していた。12日深夜、近くで停泊していた船から「海上を人が泳いでいる」と東京湾海上交通センターに通報があった。

 出動した巡視船が13日午前3時ごろまでに、海上で漂っていたミャンマー国籍の船長ら乗組員4人を救助。4人は命に別条はないという。死亡した乗組員のうち2人は、沈没地点から20キロ前後離れた富津岬沖の海上で、救命胴衣を着用して漂流していたのを発見された。残りの3人は沈没した船内から見つかった。

 貨物船にはミャンマー国籍、中国籍、ベトナム国籍の計12人が乗り込み、スクラップ3045トンを積載。救助された乗組員は「船内に水が入ってきた」「海に飛び込んだ」などと話しているという。

 運輸安全委員会は13日、船舶事故調査官2人を指名し、事故を調査すると明らかにした。