劇団四季「エビータ」主要キャストへインタビュー 浅利演出の妙を感じて

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舞台への思いを語る主要キャストの(左から)飯田洋輔、鳥原ゆきみ、佐野正幸=相模女子大グリーンホール

 8月にあった「エビータ」の公開舞台稽古の後、主要キャストを務める鳥原ゆきみ(エバ役)、飯田洋輔(チェ役)、佐野正幸(ペロン役)の3人に作品への思いなどを聞いた。
 今回のツアーはエビータを四季の代表作に育てた浅利慶太の追悼公演。飯田は「静と動の使い分け、言葉を大切にする浅利演出の妙を感じてほしい」と語る。佐野は「浅利先生が初めて訳詞を手掛けた作品。演者として先生の思いを純粋に観客に伝えていきたい」と意気込み、「アンドリュー・ロイドウェバー作品に対する先生の情熱を受け継いだ公演にしたい」。
 初めてエバを演じる鳥原は舞台稽古を終え、「舞台上ではずっと歌っていなければならず、緊張する暇がないくらいハード。周りの人に支えられて乗り切れた」と感想。「エバは気性の激しい女性なので共感されにくい性格かもしれないが、気持ちがまっすぐであることが魅力」と話した。
 役柄について飯田は「チェは物語を俯瞰(ふかん)して観客と舞台をつなぐストーリーテラー。演技で思いを表現するのは難しく、重みを感じている」。佐野は「エバの夫であるペロンは波乱に満ちた人生を送る面白いキャラクター。エバを利用しつつも純粋に彼女を愛する人間くささを、いかに演じるかが課題」と述べた。