12日から13日にかけて県内を通過した台風19号の影響で、横須賀市内では3人が軽傷を負い、沿岸部では高潮の被害も出た。
同市野比5丁目では、海沿いの歩道が幅2～3メートルにわたって陥没しているのが見つかった。浦賀署によると、70代の女性が転落して頭を擦りむく軽傷を負った。
横須賀市久里浜7丁目では、高潮の影響で海岸の砂利が県道上に積もり、周辺は一時通行止めとなった。近くの釣具店は、高潮で店内に海水が約10センチ浸水。商品は高所に移動し被害は免れたが、釣りえさを保管する冷蔵室の室外機が海水につかり故障した。男性店長（72）は「店の前の道路が川のようだった」と振り返った。
横須賀市野比5丁目のパート女性（68）宅は、強風でベランダの柵が破損。「15号では屋根や壁が壊れた。三つの業者に依頼したが『手が回らない』との理由で断られ、直せないまま19号が来てしまった。どうしたらいいのか…」と途方に暮れていた。
