台風19号は温低化 引き続き河川氾濫に最大級の警戒を 東海・関東では時季外れの暑さに

13日(日)正午の雲の様子。台風19号は温帯低気圧に変わった

 きょう13日(日)の正午、台風19号は温帯低気圧に変わったが、北日本を中心に暴風や高波に警戒が必要だ。また天気は回復している所が多くなっているものの、記録的な大雨で河川の氾濫や堤防の決壊が発生しており、土砂災害の危険度が高くなっている所もあるため、関東甲信や東北では、増水している河川など危険な場所には近づかないよう注意が必要だ。

 また、関東や東海を中心に気温が上昇する見込みで、特に静岡の日中の気温は32℃と真夏並みを予想している。土曜日との気温差が大きくなる見込みで体調管理などに注意が必要だ。

台風一過 粉塵飛散に注意

13日(日)の全国の天気

  東・北日本を中心に記録的な大雨や暴風をもたらした台風19号は、きょうの正午、日本の東の海上で温帯低気圧に変わった。北日本の天気も回復に向かいつつあるが、北日本を中心に引き続き、暴風や高波に警戒が必要となる。

 東北・東日本は台風一過の晴天となっている所が多い。ただし、台風からの吹き返しの強風は続く見込みで、浸水被害を受けてすでに水の引いた地域では、河川などからの堆積物が乾燥、粉塵化して強風に飛ばされることによる健康被害も心配される。後片付けの作業を行う際にはマスクをつけるなど対策をしたい。また、北日本や、東・西日本日本海側ではうねりを伴った高波にも引き続き厳重な警戒が必要となる。

河川の増水・氾濫には引き続き最大級の警戒を

13日(日)12時50分の大雨危険度分布(土砂災害・洪水害・浸水害)

 また、特に特別警報の発表されていた地域などではこれまでの大雨により水位の上がっている河川や、地盤の緩んでいる所がある。河川の増水や氾濫に最大級の警戒をし、土砂災害や低い土地の浸水などもあわせて厳重な警戒が必要だ。

静岡で32℃ 真夏並みに

 きょうは、台風一過青空の広がる関東や東海で台風が残した暖かい空気や強い日差しの影響で気温が上がっている。またフェーン現象により東海で気温が急上昇し、三島(静岡)では正午現在の最高気温32.9℃を観測している。午後は、内陸を中心にさらに気温が上がる地域がある見通しで、10月だからと油断せず、水分をこまめにとるなど、熱中症には注意が必要だ。

13日(日)正午の気温推計実況

■13日の予想最高気温

13日(日)の予想最高気温

33℃ 三島(静岡)

32℃ 静岡市

30℃ 館山

29℃ 東京都心

(気象予報士・寺本卓也)

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