【台風19号】木津川「流れ橋」また流出、京都府が被害状況まとめ 負傷4人

橋板が流出した流れ橋(木津川で京都府八幡市側から撮影)

 京都府災害警戒本部は13日、台風19号の京都府内の被害状況をまとめた。負傷者は重傷1人、軽傷3人で、家屋に被害はなかった。木津川の水位上昇のため八幡市と久御山町を結ぶ上津屋橋(通称・流れ橋)の橋板がすべて流出するなど、府道3カ所で13日午後2時半現在、通行止めが続いている。

 府山城北土木事務所によると、12日午後7時半ごろ、橋板が外れているのを職員が確認した。上流の飯岡水位観測所(京田辺市)では同時刻、水位が約4メートルに達していた。
流れ橋は橋板が橋脚に固定されておらず、増水すると橋板が外れる仕組み。橋板は現在、橋脚とワイヤでつながって下流側の水面に浮いている。
 流れ橋の橋板は前回、2017年10月の台風21号で流れた。その際は約8カ月後の翌年6月に通行が再開した。府山城北土木事務所は「河川管理者の国と調整しながら復旧したい」としており、現時点で通行再開時期のめどは立っていない。

 避難準備や高齢者等避難開始の指示は京都府内の7市4町1村の約14万世帯に出され、310人に一時避難したが、いずれも解除された。また舞鶴市や亀岡市、福知山市などで停電したが、13日午前7時までに復旧している。

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