300年姿を変えない海と陸の歴史絵巻 兵庫・赤穂で坂越の船祭

©株式会社神戸新聞社

雅楽の調べとともに坂越湾をゆっくりと進む和船団=13日午後、赤穂市坂越(撮影・小林良多)

 兵庫県赤穂市の坂越湾周辺で13日、国の重要無形民俗文化財「坂越の船祭」が営まれた。色とりどりののぼりで飾られた和船12隻が、1本のロープにつながれて湾内を巡った。浜辺では男衆が板の上で勇壮に舞う「バタカケ」を繰り広げ、海と陸の歴史絵巻に大勢の観衆が見入った。

 同市坂越の大避神社の祭礼。聖徳太子の側近で能楽の祖と伝わる祭神、秦河勝の霊を鎮めており、300年以上姿を変えていないとされる。北前船寄港地、特産の塩作りと赤穂にまつわる二つの日本遺産では、この船祭が構成文化財にもなっている。

 男衆は長さ約7メートルの「バタ板」の上で舞い踊るバタカケを披露。続いて、みこしを積んだ和船の一団が河勝の墓所のある湾内の生島へとこぎ出すと、雅楽の音色と男たちの掛け声が秋晴れの空に響き渡った。(坂本 勝)