悲願の8強入り、因縁のスコットランド下す  ラグビーW杯【写真特集】

 

スコットランドに勝利して初の8強進出を決め、喜ぶ日本フィフティーン

 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会で13日、ついに念願の決勝トーナメント進出を日本が決めた。横浜市の日産スタジアムでの1次リーグA組、スコットランドを28-21で下し4連勝で1位通過を決めた。1987年の第1回大会から毎回出場し、9度目の挑戦でついに初の8強入りを果たした。

 95年大会ではニュージーランドに17―145の大敗を喫した。その後、何度となく世界の壁にはね返されてきた。前回2015年大会では1次リーグで、優勝2度の南アフリカを相手に番狂わせを起こした。しかし勝ち点差によりあと一歩のところで8強入りを逃し、3勝して決勝トーナメント進出を逃す初のチームとなった。

 今大会は開幕戦でロシアに快勝。2戦目は優勝候補のアイルランドを19-12で破る金星を挙げた。そして13日、強豪スコットランド相手にフォワード、バックス一体となった攻撃を繰り返し、前半だけで3トライ。後半、スコットランドが2トライを返し猛追したが、ワンチームとなった堅い守りで逃げ切った。激闘を写真で振り返る。

 

前半、松島が抜け出し、チーム1本目のトライを決める

前半6分すぎ、スコットランドが先制トライ。コンバージョンキックも成功で0-7。17分すぎに、松島がトライし、田村がコンバージョンキック成功で7-7の同点に。25分ごろには稲垣が逆転トライ。田村がコンバージョンキックを成功させ14-7とリードする。

前半、稲垣が中央に2本目のトライ

後半開始直後、相手ボールを福岡が奪い、そのまま独走トライ。日本は4トライ目で1点のボーナス点を獲得。田村がコンバージョンキックを決め28-7。

前半、チーム3本目のトライを決める福岡

終了直前には福岡がトライを決めた。田村がコンバージョンキック成功し21-7とリードして前半を折り返した。

後半、突進する日本の福岡。このままチーム4本目のトライを決める

後半開始直後、相手ボールを奪った福岡がトライし、28-7としたが、そこからスコットランドが必死の逆襲をみせた。二つのトライを返し28-21。その後も攻め続けた。37分ごろ、キャリーバックでスコットランドがゴール5メートル手前からスクラムで最後のアタックを見せたが、日本は混戦からボールを奪い返し、守り切った。

後半、スクラムで指示を出す田中(上右)

決勝トーナメントは20日、今度は南アフリカと対戦する。(構成、共同通信=川崎経大)

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