大村湾の絶景 自転車で満喫 長崎県内外から700人

新西海橋からの眺望を楽しみながら走る参加者=西海市西彼町

 自転車イベント「大村湾ZEKKEIライド2019」が13日、長崎県の大村湾沿いで開かれた。今年は全3コースとも、普段は自転車が入れない自動車専用道路「西海パールライン」を走行。県内外から参加した約700人は、西海橋などの景観を楽しみながらペダルをこいだ。
 日本財団の助成金を活用した「海フェスタ大村湾」のメインイベントとして、沿岸自治体などでつくる実行委が主催。昨年は台風で中止となり、今回で実質2回目の開催となる。
 コースは大村湾をほぼ1周するロング(約127キロ)をはじめ、ミドル(約66キロ)、ショート(約31キロ)を設定。エイドステーションでは、カステラや甘酒など各地の特産品が振る舞われた。大村市役所ではソフトバンクによる第5世代(5G)移動通信システムの実証実験も行われ、動画配信サイトでレースの様子などが配信された。
 同市役所のミドルコーススタート地点で、園田裕史市長は「大村湾の絶景と各地の絶品をぜひ楽しんでほしい」とあいさつ。秋晴れの下、参加者はカウントダウンに合わせてスタートした。
 福岡県久留米市からロングコースに参加した会社員、鶴田博敏さん(60)は「変化に富んだコースで海の眺めが素晴らしかった。自動車専用道路を思いっきり走れたのも、トライアスロンのいいトレーニングになった」と満足げだった。

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