デカバス爆釣Xデーとは
釣りにおいてタイミングはとても重要。
1日の中で”時合”と呼ばれる、釣れる時間があるように、1年のなかで”Xデー”と呼ばれる、とても釣れる日が存在します。
そんな日は仕事を投げ出しても、デートがあっても断らざるを得ないのです。だって笑いが止まらないほど釣れるのだから!
今回はブラックバス釣りにおいて”絶対に逃したくないXデー”を春夏秋冬でご紹介します。
解説する人
ビックリマン高田
年間300日ほど世界各地を釣行するプロガイド。バス釣りは最も好きな釣りの一つ。ホームフィールドは琵琶湖。相模湖など関東の湖にも稀に出没します。
仕事は釣りですが、趣味ももちろん釣り。バス釣りのXデーにはできる限り仕事を入れないように努めています…(社会人失格?)
春シーズン
ビッグバスの釣れる可能性が最も高いシーズンです。同時に、産卵前の最も重い魚が狙える時期でもあります。
釣りとしては三寒四温なので調子の上下も激しく、魚の移動も頻繁に行われます。
そのため釣行のタイミングが最も重要になる季節であり、Xデーを当てればえげつない釣果が出ることもあります。
春のXデー:3月1週目~4月1週目までの大潮or小潮
海釣りでは潮回りで釣行日を決めることは一般的といえます。
意外と知られていないですが潮回りはバス釣りにも大きく関係します。
3月1週目から4月1週目の大潮又は小潮は春のプリスポーンバス(産卵前)を狙って釣れるタイミング。
2020年予報
3月の2、3、7、9、10、11、17、18、22、24、25、31日
4月の5、7、8、9日
大多数のバスは大潮にシャローに差してきます。
また大型の個体は小潮で先にシャローに移動してきます。
中層をミノーやビッグベイトを泳がせたり、スイミングで狙うと大きなバスを釣ることができるでしょう。
2019年3月23日 大潮3日目(月齢16.5)65cm4700g。
満月や新月当日よりも1日前(中潮)~2,3日後がXデーとなります。
もっと釣れる春のXデーキーワード:日の出日没時の南風
風速5mを超える南風が吹いたときは、とくにチャンス! 早朝や日没前後が最も可能性が高いでしょう。
夏シーズン
産卵から回復して捕食モードに入るシーズン。
この季節になると安定して釣りが楽しめるますが、水温が上がりすぎると水も悪くなり、タフコンディションになることもあります。
そんな中でのXデーは潮回りではなく気候によって発生します。
夏のXデー:6~7月の大雨の後
大雨が降った2日後。東条湖で54.5cm。
新しい水が雨によってもたらされることで水が動き、水温も下がります。水温が上がって水が悪くなりやすい夏シーズンには恵みの雨になります。
大雨が降っている最中は危険ですが、振り終わった直後であったり、翌日が狙い目でしょう。当然、増水もするのでポイント選択と安全に対する注意が必要です。
もっと釣れる夏のXデーキーワード:流水域と止水域で狙い方を変えよう!
川や琵琶湖などの流水域では雨後に流速が速くなります。そうすると多くのバスが岸際のシャローに差してきます。
反対に池やダムなどの止水域では増水前の深いところにとどまる習性があります。狙い方をかえるとより釣れるようになるでしょう。
<<<次ページは秋と冬のXデーをご紹介!>>>
秋シーズン
暑さも落ち着き、バスの活性も高くなる季節。
ベイトフィッシュも大型化してくるのでハードルアーなどでよく釣れる季節です。
水温は適水温になってくるので魚は一か所に固まらず、広範囲に散らばる傾向にあります。
釣りやすい反面、場所を絞りにくいというデメリットもあります。そんな秋のXデーは秋に多い気象現象です。
秋のXデー:台風前後
秋に多く発生する台風。台風到来前には気圧が急激に下がり魚の活性が突然あがります。
台風通過後には大雨などによって水量、水流が増えて魚の居場所が流れのヨレなどに絞りやすくなり、かつ濁りにより食わせやすくもなります。
※台風・荒天の釣行を推奨するものではありません。
当然台風は危険です。絶対に台風中には釣行せず、皆様におかれましては安全第一でお願いいたします。
台風到来数日後の1匹。野池で釣った66cmの4700g。
普段釣れない魚も台風到来前後には狂うことがあります。
もっと釣れる秋のXデーキーワード:大きいルアーを使おう
台風前後はもちろんのこと、そうじゃない日にも共通しますが、秋はベイトが大きいことが多々あります。ビッグベイトを活躍させるチャンスですよ!
冬シーズン
気温が落ちて、一般的にはバス釣りのオフシーズンと呼ばれる冬。しかし筆者にとって冬はバス釣りで最も好きなシーズン。
魚の居場所が絞り込めるというメリットがあります。また近年ブームである琵琶湖の夜釣りのハイシーズンも冬がハイシーズンです。
冬のXデー:2月の寒波襲来
バスは水温9度を下回ってくると判断能力が低下してきます。
普段は狡猾なビッグサイズのバスもポロッと口を使ってしまうのが冬なのです。
寒波が襲来したタイミングは超大型の個体を狙って釣ることができるXデーとなります。
また冬とはいいますが、2月になると水中の魚たちは春の産卵を意識しはじめます。
とくに大型の個体はエサを捕食する頻度も増すのです。
もっと釣れる冬のXデーキーワード:雪の日はさらにチャンス!
雪はバスのスイッチを入れる効果があると感じています。
寒くても体に鞭打って釣行する価値があります。
Xデーをお見逃しなく!
1年に限られた日数しかないXデー。釣行を合わせることが出来れば爆釣も夢ではありません。
もし休日がXデーに被るならば、いろんなものを投げ出してもフィールドに立ちましょう。
仕事も趣味も釣りばかりの生活をしているアングラーからの禁断のアドバイスでした。