ラグビーW杯 日本8強 長崎も歓喜 キャンプをしたスコットランドにも声援

ノーサイドの瞬間、両手を挙げて喜ぶ市民ら=長崎市、ベルナード観光通り

 史上初の快挙に、長崎も熱狂の渦に包まれた。ラグビーW杯で日本が予選リーグ最終戦に臨んだ13日夜、長崎市中心部のアーケードに設けられたパブリックビューイング(PV)は大混雑。日本の決勝トーナメント進出が決まると、詰め掛けたファンが喜びを爆発させた。
 最終戦の相手はスコットランド。前回大会で日本の予選リーグ突破を阻んだ強豪で、今大会前には長崎市でキャンプをした縁の深いチームでもあった。PVには用意された200席をはるかに超える市民らが集まり、両チームへの大歓声が響き続けた。
 来場者たちは前半26分、日本が逆転トライを決めるとハイタッチで喜び、相手の猛攻を受けた終盤は祈るような「ニッポン」コール。最後はカウントダウンで歓喜の瞬間を迎えた。
 家族で訪れた長崎市立桜馬場中1年の島田ワタルさん(13)は「ラグビーでこんなに盛り上がっているのを初めて見た。将来は日本代表になりたい」と興奮気味。スコットランドのレイドローのファンという長崎市の作業療法士、宮原朋子さん(30)は「キャンプで交流した際はすごく気さくで優しい印象だった。きょうは顔つきが全然違って格好良かった」と目を輝かせていた。

© 株式会社長崎新聞社