【台風19号】相模原・車転落、男性の遺体発見 キャンプ場経営者も不明

2人が心肺停止で発見された串川で、さらに捜索活動に当たる相模原市消防団ら=13日午前10時20分ごろ、相模原市緑区

 14日午前11時半ごろ、相模原市緑区小倉の串川の川岸で、行方不明となっていた男性(49)の遺体を、捜索中の消防署員が発見した。一緒に車ごと川に転落したとみられる小学2年の長男(8)の行方を県警と消防が引き続き捜索している。

 遺体が見つかった場所から約5キロ上流の中村橋付近で、台風19号の影響で12日夜に川沿いの道路が崩れ、男性と長男を含めた家族4人が乗っていたとみられる軽乗用車が川に転落。13日午前に男性の妻(39)と小学5年の長女(11)の遺体が川で見つかっていた。

 一方、同区青根の神之川キャンプ場を経営する80代男性が12日夜から行方不明となっており、県警、消防、陸上自衛隊が14日から70人態勢で本格的な捜索を始めた。台風19号によって増水した川に流された可能性があるとみている。

 津久井署と市消防局によると、13日午前11時15分ごろ、「父親と連絡が付かない」と男性の娘から同署に通報があった。

 男性は12日夜にキャンプ場の様子を確認していたといい、県警や消防がキャンプ場に駆け付けると、場内を流れる川の中にショベルカーが倒れていた。川は増水し、事務所以外のほとんどの場所が水没していた。水位が低下した14日朝からショベルカーの操縦席やキャンプ場周辺を捜索している。

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 神之川キャンプ場の経営者の男性の捜索と救助のため、県は14日、陸自に災害派遣を要請した。自衛隊への災害派遣の要請は、13日の同区牧野地区に続いて2回目。

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