え? そこ!?
10月12日夜から13日未明にかけて東日本を縦断した台風19号は、東南アジアのタイでも大きく報道されて、親日的な人の多いタイ国民が心配しながらニュースを見守っていました。その最中にタイのSNSでこんなことが話題になっていたのをご存じでしょうか。
各地で河川が氾濫するなどして住宅街が冠水した様子の写真が日本でもツイッターで流れていましたが、タイではその冠水した水が、
「透き通っていて綺麗だ!」
と意外な点に関心が集まったのです。
日本とタイの冠水した道路の写真を並べて比較したツイートは、リツイート回数がなんと4,500以上。それだけ多くの人が水の綺麗さに驚いたのです。このツイートにはこう書かれています。
「日本の冠水は水が透き通っていてとても綺麗だよアンタ。ゴミも浮いてないし。次の写真は我が国…。//思わず乾いた笑いが出たよ(笑)」
冠水の水が綺麗な理由の議論まで巻き起こりました。とある人気フェイスブック・ページでは報道を読み込んだ結果として綺麗な理由を次のように論じています。
1. 台風到達3~4日前に日本政府がテレビやネット、SMSを通して国民に台風への備えを訴え、ゴミは袋に詰め、家財道具と一緒に高所へ移すように指示した。
2. 役所はマンホールや下水溝の清掃を行った。
3. 国民は役所任せにせず自然災害対策への協力に積極的だった。
とくに3つめが重要だったと考えているのが分かります。
そういえば東日本大震災の時にも、タクシー待ちに整然と長蛇の列を作って並ぶ人達の光景にさすが規律正しい国民だとタイで称賛の声が上がっていました。日本人の緊急時でも自分勝手に行動せず公共のルールを守る点を見習うべきだと多くのタイ人が考えているようです。そのためこの投稿はシェア数が5万8千にのぼっています。
このように日本人としてくすぐったくも嬉しい反応がタイのSNS上で起きていたことを、ぜひ覚えておいてください。(取材・文◎赤熊賢)
※参考資料
驚きを伝えるFacebookページ
https://www.facebook.com/AntiHawkers/posts/3123525907674338