【MLB 優勝決定S】アストロズ、サヨナラで1勝1敗 劇弾のコレア、本拠地の声援は「17年よりすごい」

リーグ優勝決定シリーズ第2戦でサヨナラHRを放ったアストロズのカルロス・コレア【写真:Getty Images】

延長11回のサヨナラホームランに本拠地熱狂「今まで見たことがなかった光景」

■アストロズ 3-2 ヤンキース(優勝決定シリーズ・日本時間14日・ヒューストン)

 アストロズ-ヤンキースのア・リーグ優勝決定シリーズ第2戦は13日(日本時間14日)、前夜に完敗したアストロズが延長11回にサヨナラホームランで試合を決め、対戦成績を1勝1敗のタイとした。

 試合の潮目はすべてホームランだった。

 先制したのはアストロズ。2回、コレアの左翼線への適時二塁打で主導権をつかんだが、4回、ヤンキースは主砲のジャッジがバーランダーからチーム初安打となる2ランを浴びせて逆転に成功。5回にはアストロズのスプリンガーが左中間へ同点ソロを放ち、試合は振り出しに戻った。その後両軍とも決定打に欠け試合は延長戦に突入。

 11回の表、ヤンキースは2死から四球と安打で一、二塁の好機を作ったが、サンチェスが8球のファールで粘りながらも最後は見逃し三振に倒れて勝ち越しならず。そしてその裏、先頭の7番コレアが相手9番手左腕ハップの初球を捉え、右翼スタンドへサヨナラの一発で試合を決めた。

 4時間49分の死闘にピリオドを打ったコレアは最後まで熱い応援をし続けたファンに心からのメッセージを送った。

「今日は日曜日。明日仕事があるにもかかわらず、たくさんのファンが夜遅くまでずっと声援を送ってくれた。それが僕らにとってどれほど大きなものか。彼らが僕らに力を与えてくれたんだ。シーズン中も毎日そうしてくれた。今まで見たことがなかった光景だ。(世界一になった)2017年よりもっとすごいよ」

 前夜を上回る4万3359人が埋め尽くした本拠地ミニッツメイドパークは興奮のるつぼと化した。“TAKE IT BACK”の文字がプリントされたチームカラーのオレンジ色のタオルを手にした地元ヒューストンのファンに1勝をプレゼントしたアストロズは、の文字通りに世界一のタイトルを2年ぶりに取り戻す戦いに挑む。

 なお、第3戦は15日(同16日)、舞台をニューヨークへ移し、ヤンキースがセベリーノ、アストロズがコールの両右腕の先発で行われる。(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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