高級ホテル誘致へ調査 札幌市が年度内 富裕層呼び込み強化

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 富裕層向けホテルの誘致を狙い、札幌市は年度内に国内外の高級ホテルを対象にした意向調査をする。誘致に成功している国内先進地の取り組みも調べ、規制緩和の必要性なども検討する。市は富裕層の呼び込みを強化し、観光都市としての魅力向上につなげたい考え。

 市が想定する富裕層は1人当たり1泊5万円程度の客室に宿泊し、国際線の移動はビジネスクラスを利用する人。誘致したいホテルは米国の経済誌フォーブスのトラベルサイトなどで上位に格付けされるホテルだ。2019年は帝国ホテルやザ・リッツ・カールトンなどがランクインした。

 調査は民間の調査会社に委託し、格付け上位のホテルに対してアンケートをする予定。札幌進出の意欲や立地条件として求めるもの、進出するにあたっての障害―などを聞き取る。事業費は500万円。

 ホテル側の要望次第では、規制緩和などについても調査・検討する。厳しい景観条例のある京都市では住居専用地域でもホテルの建設が可能となるよう規制緩和し、複数の富裕層向けホテルの誘致に成功。福岡市は容積率の緩和で進出が相次いでいる。

 市観光・MICE推進課は「なぜ、札幌に進出しないのか。その理由を知り、誘致活動に生かしたい」としている。