バーランダー貫禄の3度目最多勝、打撃は全員初受賞 MLB投打タイトル【ア・リーグ】

アストロズのジャスティン・バーランダー(左)とゲリット・コール【写真:Getty Images】

アンダーソンは昨年まで一度も3割を記録したことはないが初の首位打者を獲得

 2019年のMLBのタイトルホルダーを見ていこう。今季のア・リーグは多彩な顔ぶれがタイトルを獲得している。アメリカン・リーグ、各部門の5傑を見ていこう。

【打撃編】

○打率
1 T・アンダーソン .335(ホワイトソックス)初
2 DJ・ルメイヒュー .327(ヤンキース)
3 Y・モンカダ .315(ホワイトソックス)
4 M・ブラントリー .311(アストロズ)
4 R・デバース .311(レッドソックス)

 ホワイトソックスの26歳のティム・アンダーソンが初の首位打者。昨年まで3割を打ったこともなかったが一気に開花した。

○本塁打
1 J・ソレア 48本(ロイヤルズ)初
2 M・トラウト 45本(エンゼルス)
3 N・クルーズ 41本(ツインズ)
3 A・ブレグマン 41本(アストロズ)
5 G・スプリンガー 39本(アストロズ)

 27歳、キューバ出身のホルヘ・ソレアが獲得。昨年まで12本塁打がキャリアハイだった。2位のトラウトは、キャリアハイの45本を打ちながら手術を行い離脱したためタイトルまでわずかに届かなかった。

○打点
1 J・アブレイユ 123打点(ホワイトソックス)初
2 X・ボガーツ 117打点(レッドソックス)
2 J・ソレア 117打点(ロイヤルズ)
4 R・デバース 115打点(レッドソックス)
5 A・ブレグマン 112打点(アストロズ)

 こちらもキューバ出身の32歳、アブレイユが獲得。ホワイトソックスの主軸として6年、安定した成績を残している。

○盗塁
1 M・スミス 46個(マリナーズ)初
2 A・モンデシー 43個(ロイヤルズ)
3 J・ビラー 40個(オリオールズ)
4 E・アンドルス 31個(レンジャーズ)
5 T・ファム 25個(レイズ)

 マリナーズの26歳、マレックス・スミスが獲得。スミスは故障で出遅れ、3月20日~21日の日本での開幕戦には出ていない。

投手部門はバーランダー、コール、オスーナのアストロズ勢が独占

【投手編】

○勝利
1 J・バーランダー 21勝(アストロズ)3回目
2 G・コール 20勝(アストロズ)
3 E・ロドリゲス 19勝(レッドソックス)
4 D・ヘルマン 18勝(ヤンキース)
5 L・リン 16勝(レンジャーズ)

 通算225勝。MLB最高の投手、36歳のバーランダーが3回目のタイトル。前回の2回はタイガース、アストロズ移籍後は初めてだ。

○防御率
1 G・コール 2.50(アストロズ)初
2 J・バーランダー 2.58(アストロズ)
3 C・モートン 3.05(レイズ)
4 S・ビーバー 3.28(インディアンス)
5 L・ジオリト 3.41(ホワイトソックス)

 今年、バーランダーとともにアストロズのWエースとしてチームを引っ張った29歳のゲリット・コールがバーランダーを僅差で破り初タイトル。

○奪三振
1 G・コール 326個(アストロズ)初
2 J・バーランダー 300個(アストロズ)
3 S・ビーバー 259個(インディアンス)
4 L・リン 246個(レンジャーズ)
5 C・モートン 240個(レイズ)

 奪三振もコールとバーランダーの争いになったが、12.4という驚異的なK9(9回当たりの奪三振数)で、コールが獲得。

○セーブ
1 R・オスーナ 38個(アストロズ)初
2 A・チャップマン 37個(ヤンキース)
3 B・ハンド 34個(インディアンス)
4 A・コローム 30個(ホワイトソックス)
4 I・ケネディ 30個(ロイヤルズ)

 投手部門はアストロズが独占。昨年途中にブルージェイズから移籍し、今季からクローザーになった24歳のロベルト・オスーナが獲得。(広尾晃 / Koh Hiroo)

© 株式会社Creative2