アロンソが新人で53本塁打、イエリッチ2年連続… MLB投打タイトル【ナ・リーグ】

本塁打王を獲得したメッツの新人ピート・アロンソ【写真:Getty Images】

イエリッチは2年連続で首位打者を獲得、アロンソは新人最多本塁打を抜く

 2019年のMLBのタイトルホルダーを見ていこう。今季のナ・リーグは、話題性のあるタイトルホルダーが多い。各部門の5傑を見ていこう。

○打率
1 C・イエリッチ .3292(ブルワーズ)2年連続2回目
2 K・マルテ .3286(ダイヤモンドバックス)
3 A・レンドン .319(ナショナルズ)
4 J・マクニール .318(メッツ)
5 N・アレナド .315(ロッキーズ)

 27歳のクリスチャン・イエリッチが2年連続でタイトル獲得。昨年はMVPにも輝いたが今年はどうなるか。

○本塁打
1 P・アロンソ 53本(メッツ)初
2 E・スアレス 49本(レッズ)
3 C・ベリンジャー 47本(ドジャース)
4 C・イエリッチ 44本(ブルワーズ)
5 N・アレナド 41本(ロッキーズ)
5 R・アクーニャJr. 41本(ブレーブス)

 24歳、今季メジャーデビューしたピート・アロンソが本塁打王。2017年にヤンキースのアーロン・ジャッジが作った新人最多本塁打記録も抜いた。

○打点
1 A・レンドン 126打点(ナショナルズ)初
2 F・フリーマン 121打点(ブレーブス)
3 P・アロンソ 120打点(メッツ)
4 E・エスコバー 118打点(ダイヤモンドバックス)
4 N・アレナド 118打点(ロッキーズ)

 29歳、ナショナルズの主軸、アンソニー・レンドンが初タイトル。

○盗塁
1 R・アクーニャJr. 37個(ブレーブス)初
2 T・ターナー 35個(ナショナルズ)
3 J・ダイソン 30個(ダイヤモンドバックス)
3 C・イエリッチ 30個(ブルワーズ)
5 V・ロブレス 28個(ナショナルズ)

 昨年の新人王、21歳のロナルド・アクーニャJr.が盗塁王。アクーニャは41本塁打。あと3盗塁で、MLB史上5人目の「40-40クラブ(同一シーズンに40本塁打40盗塁)」入りだった。

18勝をマークしたストラスバーグが初受賞、柳賢振はアジア勢初の最優秀防御率を獲得

○勝利
1 S・ストラスバーグ 18勝(ナショナルズ)初
2 M・フライド 17勝(ブレーブス)
3 C・カーショー 16勝(ドジャース)
3 D・ハドソン 16勝(カージナルス)
5 L・カスティーヨ 15勝(レッズ)

 31歳のスティーブン・ストラスバーグが初受賞。2009年ドラフト全体1巡目。莫大な契約金で話題となったが、トミー・ジョン手術を経て初の最多勝タイトルだ。

○防御率
1 柳賢振 2.32(ドジャース)初
2 J・デグロム 2.43(メッツ)
3 M・ソロカ 2.68(ブレーブス)
4 J・フラハーティ 2.75(カージナルス)
5 S・グレイ 2.87(レッズ)

 32歳の柳賢振が初タイトル。KBO(韓国プロ野球)出身では、投打を含めて初の主要タイトル獲得。防御率1位は、日本、台湾を含むアジア勢でも初めてだ。

○奪三振
1 J・デグロム 255個(メッツ)初
2 S・ストラスバーグ 251個(ナショナルズ)
3 M・シャーザー 243個(ナショナルズ)
4 P・コービン 238個(ナショナルズ)
5 R・レイ 235個(ダイヤモンドバックス)

 31歳のジェイコブ・デグロムがストラスバーグ、シャーザーとの競り合いを制して初タイトル。

○セーブ
1 K・イェーツ 41個(パドレス)初
2 J・ヘイダー 37個(ブルワーズ)
3 W・スミス 34個(ジャイアンツ)
3 R・イグレシアス 34個(レッズ)
5 K・ジャンセン 33個(ドジャース)

 32歳のカービー・イェーツが初タイトル。前年まではセットアッパーだった。メジャーでは小柄な部類に入るが奪三振率が高く制球が良い。昨年の日米野球の際にも来日した。(広尾晃 / Koh Hiroo)

© 株式会社Creative2