長女の助言で「命拾いした」 自宅倒壊の男性 下仁田

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 台風19号が過ぎ去った13日午前、多くの住民が避難先から帰宅した。避難者の中には家族の助言を受けて行動したおかげで、難を逃れた人もいた。

 「土砂崩れの恐れがある。お父さん、避難して」。妻と2人で暮らす下仁田町中小坂の男性(83)は12日午前10時半ごろ、長女(53)に促され、富岡市内にある長女宅に移動した。

 男性は、自宅裏の斜面がこれまで崩れたことがなかったため、避難する必要はないと考えていた。ただ、長女が必死に訴えるので指示に従ったという。

 その判断が正しかった。13日早朝、自宅に戻ると土砂崩れで倒壊していた。ここでもし寝ていたら―。考えるだけで恐怖が襲った。「命拾いした。娘がいてくれてよかった。本当にありがとう」と、自宅前で長女に語った。今後は被災状況を町に相談するとともに、新たな居住地が決まるまでは長女と一緒に暮らすつもりだ。