セレブな味をゲット『寒月』220円☆老舗月寒あんぱん本舗の銘菓:JALファーストクラス機内食になった逸品

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10月から地域特派員を担当させて頂きます。

地域に愛され全国にもファンがいる 月寒あんぱん本舗 の美味しいお菓子を紹介します。創業以来110有余年の老舗の創業当時の歴史を知り、月寒あんぱんと深い縁のあるアンパン道路(元は通称だった道路名ですが、それが正式名になった道路です)を歩いてみました。

出典:リビング札幌Web

月寒あんぱん本舗月寒総本店内で撮影

『寒月』:全国に知られる札幌月寒の味

JAL国内線ファーストクラスの機内食に採用(2017)された銘菓『寒月』。

銘菓を産んだ老舗菓子店「月寒あんぱん本舗ほんま」の総本店が豊平区月寒にあります。

地下鉄月寒中央駅4番出口を出てすぐ右手です。

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地下鉄月寒中央駅4番出口すぐ右手横

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JAL国内線ファーストクラス機内食に採用(2017年)された銘菓『寒月』(我が家で撮影)

月寒あんぱん本舗 月寒総本店

住所 札幌市豊平区月寒中央通8-1-10 月寒中央ビル 1F

電話 011-851-0817

営業時間 9:00~19:00

定休日(1月1・2・3日 休業)

最寄り駅 地下鉄 月寒中央 駅(4番出口出てすぐ右手)

改札(1箇所しかありません)を出て右手方向に行って突当りが4番出口

URL http://www.e-honma.co.jp/

月寒あんぱんは、普通のアンパンとは見た目が違う

月寒あんぱん は、見たことがない人には、これがあんぱん? という外見をしています。中国で中秋節によく食べる月餅に似ています。中に入っている餡は月餅のそれよりも、くどくなく、しっとりとしています。塩味も脇役の役目をよく心得ていて、甘さに上品さという性格を添えているようです。

百聞は一見に如かず。次の画像の左が 元祖月寒あんぱん です。右は同じく月寒あんぱんですが、復刻版と呼ばれているものです。復刻版? これについて詳しくは後ほどお話ししたいと思います。

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左:元祖月寒あんぱん 右:(復刻版)月寒あんぱん(我が家で撮影)

左の元祖月寒あんぱんよりも右の復刻版の方が大きいです。価格は、元祖の方は140円で復刻版の方は220円です(税は全商品が軽減税率対象品であり外税です)。元祖の方には餡が、こしあん、南瓜あん、黒糖あん、抹茶あん、黒胡麻あん の5種類があります。いずれも美味しいです。私自身はこしあん と 抹茶あん が特に好きです。抹茶あん は非常に落ち着いた味と香りで和心を満たしてくれます。ちなみに、月寒あんぱんは人気TVアニメ ゴールデンカムイに登場します(第200話)。多くの人から愛されるお菓子だとわかります。

それぞれの店に限定菓子がある(総本店・大通店)

月寒あんぱんはスーパー等でも売っていますが、総本店や大通店(ビッセ1階内)にはそれぞれの店だけでしか手に入らない限定のお菓子があります。例えば、総本店の 調布(ちょうふ) というお菓子は総本店でしか手に入りません。

求肥(ぎゅうひ)が大好きな私はこの調布がまた大好きなのです。抹茶風味の求肥、粒あん、薄皮が口の中で絶妙なハーモニー、至福のひとときです。

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月寒あんぱん本舗ほんま総本店限定販売の 『調布』(我が家で撮影)

調布って、何だろう。お店の商品棚に説明がありました。

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調布の説明:古代の税の一種で布(店内)

古代の税の一種で布なんですね。

本店にはこの他にも本店限定商品があります。上和生菓子です。非常に熟練を積んだ上和生の職人さんがいらっしゃるそうです。そう聞いたら食べたくなるのが人情ですよね。職人さんの熟練の技を楽しんでみました。上和生は見た目も楽しませてくれます。

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お茶会に使うためにという目的で注文を受けることがあるそうです。(我が家で撮影)

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店内

大通店(大通ビッセ内1階)にも本店にはない 揚げたて玉ドーナツ や、ビッセで実施されているイベントに合わせた期間限定商品があったりします。本記事が出る頃には終わっていますが、増毛町フェア というイベントが大通ビッセで行われ、月寒あんぱんも増毛にちなんだ果物餡のアンパンが商品になっているようです。

揚げたて玉ドーナツは是非一度味わってみて下さい。玉ドーナツの世界観が変わります。

110有余年も続く和菓子の老舗を今につないで下さっている月寒あんぱん本舗の社長さんにお話を伺う機会を得ました。その時のお話の一端を紹介します。

地域に可愛がって頂き、

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本間幹英 社長

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店内

月寒あんぱん は、百年以上も地域の方々に味わって頂いているお菓子です。その時代、その季節に合わせたお菓子も作っていますが、何といっても、月寒あんぱん が私達の一番大切にしている商品です。創業当時の思いを再確認するために、復刻版も世に送り出しました。当時の資料が残っていない中、創業当時の木型が月寒高校の近くにある つきさっぷ資料館 に残されているのを知り、その型を元に作りました。

寒月がJALファーストクラス機内食に選ばれたのも、月寒の地域の皆様に加え、道内外の本社和菓子を愛して下さる皆様のおかげだと思っています。

子供達も 餡こ の美味しさを知ってくれ地域を好きになってくれて嬉しい

この5・6年、月寒東小学校で地域を知る学習会の講師として招かれています。生徒や保護者に月寒の地域の話をし、地域と我が社の歴史も話し、月寒あんぱんを一人一人にプレゼントします。学習会のアンケートに、『全国で売っているとは知らなかった。月寒の名前が全国の人に知ってもらえて嬉しい』『アンパン道路 がどんな道路かわかった』『月寒あんぱんの 餡こ は食べることが出来た。美味しかった』等々、とても嬉しくなります。この子供達が親になったときにも、お爺さんお婆さんになったときにも、月寒あんぱん を食べることが出来るようにしておきたい、というのが私の使命感にも似た思いです。

月寒あんぱん を支える物として、時代に合わせた、季節に合わせた企画商品などもアイデアで産み出していくのが本社のコンセプトです。10月下旬には栗を用いた季節限定品を企画しています。

と仰っていました。(以上、本間社長のお話)

月寒あんぱんと相性の良い飲み物は・・・ 珈琲とのコラボ

和菓子なので、日本茶は勿論ですが、想像以上に珈琲がよく適います。

私は昨年から珈琲豆の自家焙煎を始めました。3時頃になると、家内がそろそろ珈琲、と言いにきます。淹れてお供にするお菓子に 月寒あんぱん をよく用意しています。実によく珈琲と合うので、是非一度試してみて下さい。

もう一つ、相性の良い飲み物があるそうです。私の知り合いで、平岸で育った知人が教えてくれました。牛乳、だそうです。これは、珈琲と合いますね、と本間社長に私がお話ししたときに、社長も以外かも知れないですが、牛乳も合うんですよ、と仰ってました(現在私はまだ牛乳を試してませんが、牛乳とのコラボもやってみたいと思います)。

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(復刻版)月寒あんぱん・元祖月寒あんぱん(我が家で撮影)

アンパン道路 と 月寒あんぱん の縁

豊平区には『アンパン道路』というユニークな名前の道路があります。

月寒と平岸を結ぶ道路です。月寒あんぱん本舗ほんま と この道路との関係を紹介します。本間社長が教えて下さった本「札幌文庫97 北の物産」(札幌市教育委員会編、北海道新聞社)の第3章 札幌の物産 に田中恭子氏が 月寒あんぱん本舗ほんま について書いていらっしゃる内容を勉強させて頂き、参考にさせていただきました。

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平岸小学校 校門横にある説明板(左下、月寒あんぱんをデザイン化したものでしょうか)

月寒あんぱん本舗ほんま は、道内屈指の和菓子の老舗です。明治39(1906)年創業以来110有余年の歴史があります。豊平区には アンパン道路 という全国でも珍しい名前の道路があります。

当時、平岸村から月寒村にある豊平町役場へ行くために、村民は大きく迂回しなければなりませんでした。町長は月寒と平岸を短いルートで結ぶ道を作りたいと思いました。議会では反対の声もあって予算がつかなかったようです。

町長は月寒にあった歩兵大隊に兵隊さんの労力奉仕をお願いをしました。そして、その協力が得られることになり、アンパン道路が実現したそうです。

町長は、月寒あんぱん本舗ほんま の創業者である本間氏に、協力してくれる兵隊さん達に町からせめてものお礼として1日一人五個のあんぱんを提供したいと伝えました。本間氏は同業者とともにアンパンを焼き(当時は7店あったそうですが、月寒あんぱん本舗 のみが残っています)、住民の協力もあり、延べ7500人の兵隊さんの協力が得られて、2.6キロの道路がわずか4ヶ月余りで開通できたそうです。

この歴史を知って、美味しい月寒あんぱんが現在食べられるのは、ずっと作り続けて下さっている月寒あんぱん本舗のおかげとわかりました。感謝します。

アンパン道路を歩いてみましょう

月寒側から歩いてみました。

地下鉄月寒中央駅1番出口を出ると、道路の向かい側に アンパン道路 の文字が見えます。

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ここを進むと、左手に不思議な建物が見えます。

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さっぽろ珈琲館月寒店です。店の入り口はこの裏側になります。

この建物、もともと たくんち という名前のある建物で、有名な建築家が建てた物です。息子さんの名前 琢 を建物の名前にしたそうです。琢君の家:たくんち だそうです。琢君は月寒あんぱんの本間社長のお知り合いだそうです。現在は珈琲店になっています。

2階と3階が喫茶です。2階は禁煙、3階は奥が喫煙席。タバコの煙が嫌な私には禁煙階があるのは嬉しいです。ガテマラアンティグア(820円)を注文しました。とても飲みやすく穏やかな苦さとコクが素敵でした。820円ですが、ポットに入って出てきて、2杯分あります。

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落ち着いた雰囲気の店内(2階)

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ガテマラアンティグアを注文しました

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メニューの一例です。スイーツや食事もこの裏に載っています

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嫌煙者に嬉しい禁煙階:2階

喫茶店を過ぎて行くと坂を登り切った辺りで藻岩山山頂が見えます。

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坂を下りて右手に曲がっていくと、アンパン道路の標識が見えます。

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しばらく進むと月寒公園南端が出てきます。

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登り坂になり、登り切ると、羊ヶ丘通と出くわし、さらに白石・藻岩通に出て、地下鉄南平岸方向に進みます。

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南平岸駅の下を通り、左手に曲がってすぐ右に曲がると、平岸小学校が突き当たりに見えます。

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終点到着です。

歩き始めをわかりやすく説明するために月寒中央から南平岸に向かいましたが、

南平岸から歩き始めて月寒中央へ行き、ご褒美に月寒あんぱん本舗でお菓子を食べたり、さっぽろ珈琲館で一息つくのも楽しいかも知れません。

最後に、アンパン道路付近の寄り道のお勧めを少し紹介して終わります。

月寒公園・高台公園:寄り道の勧め

月寒公園:大人も子供も楽しめる公園

月寒公園は、子供と一緒に行くと楽しいです。

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こんなに長い滑り台、誰もいなかったら私も滑ってみたい気になります。子供達に大人気の滑り台です。

高台公園:眺望が最高

もう一箇所は、白石・藻岩通りに面して、HTBの旧社屋があります。そこを曲がっていくと高台公園があります。こんな素晴らしい眺望が楽しめます。

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以上、豊平自慢をさせて頂きました。