元F1ドライバー、ルクレールを非難するフェルスタッペンを一蹴「攻撃的な彼にとっては皮肉なこと」

 元F1ドライバーのジョリオン・パーマーは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがこれまで他のドライバーと争ってきた記録を鑑みると、F1第17戦日本GPにおけるシャルル・ルクレール(フェラーリ)の走行に対する彼のコメントはばかばかしいと語っている。

 日本GPの決勝レースでは、オープニングラップにルクレールとフェルスタッペンが衝突した。ルクレールがアンダーステアになり、ターン2でフェルスタッペン側へ寄ってしまったのだ。

 ルクレールはレースを7位で終えた一方で、フェルスタッペンは接触が原因で最終的にはリタイアを余儀なくされ、ルクレールを激しく非難した。フェルスタッペンは、ルクレールの動きを“無責任な走り”に該当するとしたが、パーマーはそのことを少々逆説的だと考えている。

「彼はグランプリで優勝するために、他のドライバーをコースから押しのけている」とパーマーは、『BBC Radio 5 Live』で語った。

「第9戦オーストリアGPで見られたのは、彼に押し出されたドライバーはシャルル・ルクレールだったということだ」

「だが微妙な違いがある。フェルスタッペンは前にいて、サイド・バイ・サイドになった。そしてルクレールはやや後ろからフェルスタッペンのサイドに突っ込む形となった」

「でもフェルスタッペンにとっては皮肉なことだ。彼は攻撃的で、他のドライバーをコースから押しのけ、ホイールをぶつけるようなドライバーなんだからね」

「彼(フェルスタッペン)は衝突される側になったが、それほど多くの文句を言うことはできないだろう」

 ルクレールはレース後にスチュワードからタイムペナルティを科された。ルクレールは率直に自身のミスを認めたが、その原因のひとつには順調なスタートが切れなかったことがあった。

「スタートがうまくいかなかった。少し気が散ってしまったんだ。セブ(セバスチャン・ベッテル)が少し動いたのを目にしたから、反応時間が遅くなってしまった」とルクレールは述べた。

「スタート自体はそれほど悪くなかったけれど、反応がとても遅くなったんだ」

「そしてマックスとのことについては、明らかに僕がミスをした。僕はイン側にいてセブとルイス(ハミルトン)の後ろにいた。そしてフロントのコントロールを少し失っていた」

「通常ならこうした事態を予測する必要があるのに、僕はしなかったんだ。そう、責任は僕にある」

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