台風19号被害 東北でライフラインの復旧進まず 救助活動続く

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台風19号で決壊した吉田川の堤防の修復工事が始まった。手前は被災した糟川寺=15日午前9時35分ごろ、宮城県大郷町粕川

 12日から13日にかけて東日本を縦断した台風19号による猛烈な雨の影響で岩手、宮城、福島、長野など12都県で死者が計66人、行方不明者が計15人に上ることが15日、共同通信の集計で明らかになった。東北では洪水による住宅地などへの浸水が一部で解消しつつあるが、ライフラインの復旧が進まず、警察や消防などによる救助活動も続いている。

 河北新報社の集計では15日正午現在、東北での死者は岩手2人、宮城10人、福島23人の計35人。福島は救助作業中に東京消防庁のヘリコプターから落下した女性1人を含む。少なくとも計6人が行方不明になっている。

 東北地方整備局によると、阿武隈川が氾濫した宮城県丸森町中心部の浸水は15日午前7時までに解消、町役場や町国民健康保険丸森病院の孤立状態も解消された。同町では県警機動隊などが救助活動を続けている。

 宮城県によると14日午後5時現在、丸森町の全域と白石市、川崎町など4市町の計405戸で断水が続いた。丸森町や角田市など9市町で避難所30カ所が開設され、計約850人が身を寄せた。

 東北電力によると15日午前10時現在、岩手、宮城、福島3県の計約1600戸で停電が続いている。宮城は角田市、丸森町、大郷町の計約1300戸。このうち丸森、大郷両町の880戸は冠水や土砂崩れの影響で復旧のめどが立っていない。

 宮城県教委によると県立の高校、特別支援学校は15日、16校が臨時休校した。1校が始業時間を遅らせ、1校が終業時間を早めた。仙台市を除く市町村立の小中学校は小学校23校、中学校6校が休校。小学校1校が始業時間を遅らせた。