参議院埼玉補選の序盤情勢は上田氏大きくリード、立花氏ネット上で一定の支持|電話調査+ネット調査【速報】

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10月10日(木)に告示された参議院議員埼玉選挙区補欠選挙(27日投開票)には新人2人が立候補し、選挙戦は最初の連休を迎えました。

選挙ドットコムでは、12日(土)、13日(日)に埼玉県内の有権者を対象として、電話調査(JX通信社との共同実施)とインターネット調査のハイブリッド調査を実施いたしました。それぞれ1008件、1000件の有効回答を得ました。調査結果を分析し、告示直後の序盤情勢を探りました。

上田氏が大きくリード、立花氏ネット上では一定の支持

調査を分析したところ、無所属で前埼玉県知事の上田清司氏(71)が大きくリードし、NHKから国民を守る党の党首で前参議院議員の立花孝志氏(52)は大きく出遅れている状態となっています。なお、電話調査、ネット調査共に4割以上の有権者が態度をまだ決めていない状態です。県内の政党支持率は以下の通りです。

政党支持率

この内、上田氏は支援を受ける立憲民主党、国民民主党など野党各党の支持層から5割強の支持を集めています。また、今回は自主投票を表明している自民党の支持層からも4割強の支持、無党派層からは4割程度の支持を得ており、立花氏を大きくリードしています。今年の8月に初当選した大野知事を「強く支持する」と回答した層からの支持が強いことも特徴です。

対する立花氏は、党首を務めるNHKから国民を守る党の支持層の約8割の支持を固め、自主投票を表明した日本維新の会や、独自候補を擁立しなかったれいわ新選組の支持層からも1割強の支持を得ています。また、大野知事を「まったく支持しない」と回答した層からの支持が強くなっています。そして大きな特徴として、電話調査とネット調査の立花氏の支持率を比べたときに、ネット調査は電話調査の倍以上の数値となっており、ネット上では一定の支持を獲得していることがうかがえます。

残り12日間の両候補の選挙運動に注目

埼玉県はこれまで県知事選挙の投票率ワースト1位の記録を持っていましたが、8月の県知事選挙では投票率が12年ぶりに30%を超えました。埼玉県選挙管理委員会では、その県知事選挙の時と同様に「翔んで埼玉」を用いたキャンペーンを実施し、投票率向上に向けた活動を行っています。埼玉県では今年3回目となる全県選挙ということもあり、どこまで投票率が向上するか注目されています。

選挙ドットコムが行った電話調査では「必ず投票にいく」「投票に行くつもり」という回答が7割を超えており、これはネット調査よりも2割以上高い数値となっています。電話調査とネット調査の回答者の年齢層を比べたときに、電話調査の方が回答者の年齢層が高いということが一因であると考察されます。

また、各候補者の選挙活動に注目すると、立花氏はYouTubeで連日配信を行ったり、東京都の池袋駅で選挙活動を行ったりするなど、他に類を見ない選挙活動を展開しています。上田氏も過去4回の県知事選挙では、12時間連続駅頭活動など特徴的な戦法を展開してきました。残り12日間の各候補の選挙活動から目が離せません。選挙ドットコムでは引き続き、参議院議員埼玉県選挙区補欠選挙に注目をしてまいります。

追記:2019.10.15 政党支持率の画像に誤りがございました。訂正し、画像を修正いたしました。大変申し訳ございません。

リンク:参議院埼玉補選の候補者情報を見る

調査概要:調査は12日(土)13日(日)に実施。埼玉県内の18歳以上の有権者を調査対象とし、有効回答数は電話調査(JX通信社との共同実施)で1008件、インターネット調査で1000件を取得。電話調査は無作為に電話番号を発生させるRDD方式をオートコールで実施。ネット調査ではスマートフォンアプリのダウンロードユーザーを対象にしたアンケートツールにより実施。回答者の年代は以下の通りです。

回答者の年代

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