人吉球磨地方に伝わる伝統的な遊び「ウンスンカルタ」の大会が13日、人吉市の鍛冶屋町通りであった。長崎や兵庫、大阪など県内外から28チームが参加し、和気あいあいと勝負を楽しんだ。
鍛冶屋町通りの商店主や住人らでつくる「鍛冶屋町通の街並み保存と活性化を計る会」が毎年開いており、16回目。ウンスンカルタはポルトガルから伝わった南蛮カルタを基に、江戸時代中ごろに日本で考案された。県の重要無形民俗文化財で、人吉球磨の日本遺産の構成文化財。
1チーム4人で、5種75枚の札の強弱で勝敗を競う。対戦は商店や民家など14会場であり、札を出し合う参加者の掛け声や笑い声に包まれた。
人吉高校の1年生チームで初参加した溝口郷さんは、「小学生など普段話す機会が少ない人たちと交流できて楽しかった」と話していた。(吉田紳一)
熊本日日新聞 2019年10月14日掲載