【聞かせて】 No.630「大久保 雅子さん・2020年、発足30周年を迎える『西京シネクラブ』代表」

 「山口にいても、最新の話題作、新作を35ミリスクリーンの本格的な映画の画面で見たい」という映画ファンのため、1990年10月に発足した「西京シネクラブ」が2020年30周年を迎える。 
 
 「クラブ発足当初の90年代は、女性雑誌『アン・アン』に『淀川長治の新シネマトーク』が連載されるほど映画が若者の娯楽の中心で、会員数も600人近かった」と振り返る。近年は、会員数150人を割り、赤字上映になることもあるというが、「どんな悪天候に見舞われても、毎月必ず上映してきたことが当クラブの誇り。継続は、本当に力がいるが、ここで止めたら終わり。映画を通して平和や自由の尊さも訴えたい」。

 好きな映画ベストスリーは、「旅芸人の記録」(1975年、ギリシャ)、「悲情城市」(1989年、台湾)、「太陽に灼かれて」(1994年、ロシア・フランス)。

【プロフィル】1964年7月、山口市阿知須生まれの55歳。結婚後、専業主婦になったことを機に、99年に西京シネクラブ事務局を引き継ぐ。2016年、同クラブ代表に就任。世界中の映画から上映作品を選び、毎月1回、山口県教育会館(山口市大手町2)で上映会を実施している。

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