ふるさと納税返礼品の食材で特別給食 福岡小で生産者と舌鼓

生産者(中央)と給食を味わう児童ら=高岡市福岡小学校

 ふるさと納税で集まった寄付金を活用した高岡市の「ありがとう給食」が15日、同市福岡小学校で始まった。全校児童が、ふるさと納税の返礼品になっている地元食材を使った特別献立を味わった。

 学校給食を通して地域の食文化や特産品への理解を深めてもらおうと、市が企画した。ふるさと納税の返礼品に含まれる地元産の牛肉、卵、リンゴをそれぞれ使った「高岡元気ビビンバ丼」「味噌(みそ)かきたま汁」「国吉りんごゼリー」の3品が、21日までに市内の全小中学校と特別支援学校計39校で提供される。

 福岡小学校には、返礼品の生産者らが訪れ、6年生26人と一緒に味わった。給食委員によるふるさと納税に関するクイズのほか、生産者らによる食材の説明もあった。木村菜那さん(12)は「食材を作ってくれた人たちや、寄付してくれた人たちを思い浮かべて食べた」と話した。

 各小学校の6年生は後日、寄付者にお礼のはがきを送る。寄付金は一部の学校の食器購入にも活用された。

返礼品のリンゴについて説明する生産者(中央)=高岡市福岡小学校
ふるさと納税に関するクイズを出題する給食委員ら=高岡市福岡小学校

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