最澄の像を建立 新上五島 日本遺産にちなみ記念行事

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最澄の功績をたたえる銅像を除幕する関係者=長崎県新上五島町荒川郷

 日本遺産「国境の島 壱岐・対馬・五島 ~古代からの架け橋~」の構成文化財の一つ、「最澄ゆかりの山王信仰」(長崎県新上五島町)にちなんだ記念行事(実行委主催)が15日、同町荒川郷の雄嶽日枝神社遥拝(ようはい)所周辺などで開かれた。新たに制作した天台宗の開祖、最澄の銅像を除幕した。
 町教委によると、最澄は804年、遣唐使として同町に滞在後、中国に渡航した。帰国後に無事を感謝し、仏教を学んだ中国・天台山の守護神「山王神」を同町の山に祭ったとする伝承がある。
 記念行事は山王神を祭ってから今年で1200年とされることから開いた。県外の天台宗僧侶や町関係者、劉亜明駐長崎中国総領事ら約90人が出席。最澄が唐から持ち帰ったといわれ、福岡県太宰府市の寺院が保管している火を分灯して供え、僧侶が読経。関係者が最澄の銅像(高さ約3メートル)を除幕した。
 濱崎健也実行委員長(62)は「像の建立をきっかけに古里の伝承を地域の皆さんに知ってほしい。来年もこうした式典の場を設けたい」と話した。