「原爆遺跡」整備計画策定へ 有識者委が本年度内に

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長崎原爆遺跡の保存・活用を巡り意見交換する委員ら=長崎原爆資料館

 長崎市の国指定史跡「長崎原爆遺跡」の適切な保存や積極的な活用策を考える有識者委員会は15日、同市平野町の長崎原爆資料館で会合を開いた。本年度中にあと2回集まり、具体的な年次計画を盛り込んだ「整備基本計画」を策定する。
 原爆遺跡は「爆心地」「旧城山国民学校校舎」「浦上天主堂旧鐘楼」「旧長崎医科大学門柱」「山王神社二の鳥居」で構成し、2016年に国史跡に指定された。ことし3月に策定した「保存活用計画」に基づき、具体的な案内・誘導策や公開、管理の在り方をまとめる。
 委員会は、考古学や歴史の専門家ら7人でつくり、活水女子大学術研究所の下川達彌特別教授が委員長を務める。この日は、市が現状や課題をまとめた計画案について意見交換し「保存・活用は地元の協力なしに動かない」として住民説明会を開く際は委員も参加する仕組みや、災害に備え気象や地質に関する情報の充実を求める声が上がった。
 原爆遺跡を巡っては、市は、現在非公開の旧城山国民学校校舎の3階や屋上の公開をはじめ、太平洋戦争末期に県防空本部が置かれた「立山防空壕(ごう)」の遺跡への追加指定なども目指している。