「泳げないカバ」モモの歌 園児ら10年ぶりに披露 長崎バイオパーク

「カバのモモちゃんのうた」を元気いっぱいに歌う園児=西海市、長崎バイオパーク

 西海市西彼町の長崎バイオパークが飼育し、「泳げないカバ」として有名になった雌の「モモ」のために作られた「カバのモモちゃんのうた」が、10年ぶりに同園で歌われた。
 歌は西彼保育園保育士の入江和代さん(61)が作詞作曲。モモが1歳になった1995年の誕生日に、同町の天真幼稚園の園児らが初披露した。埼玉の動物園から雄を迎えてモモが結婚した2000年にもお祝いに歌われた。
 その後は09年の誕生日以降、歌われていなかったが、今年に入り、天真幼稚園の建て替えに伴い保管していた歌詞などの資料が見つかり、久しぶりに園児が歌うことになった。
 9日は親子遠足で天真幼稚園と西彼保育園の園児計約130人が同園を訪れ、25歳になったモモを祝い「カバのモモちゃんうれしそう」と合唱した。「こどももおおきくせいちょうし まごもできました」と入江さんが新たに作詞した3番も披露された。
 95年に合唱した天真幼稚園の卒園生で同町の会社員、山崎智樹さん(31)は「当時の記憶がよみがえり懐かしい」と長男、長女が歌う姿に顔をほころばせた。
 モモの飼育を担当したバイオパークの伊藤雅男副園長(58)は「来年で園は40周年を迎える。その時もお祝いで歌ってくれたら」と笑顔で見守っていた。

かつて「泳げないカバ」として注目を集めたモモ(長崎バイオパーク提供)

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