IMIとGustoMSCがジャックアップの設計でライセンス契約調印

IMIとGustoMSCがジャックアップの設計でライセンス契約調印

AsiaNet 81059 (1974)

【ダーラン(サウジアラビア)2019年10月15日PRNewswire=共同通信JBN】International Maritime Industries(IMI)は15日、NOV傘下のGustoMSCとライセンス契約に調印したことを発表した。契約により、IMIは顧客用に効率的に掘削リグを建造、納入できるようになる。IMIが現在計画している新しい製造能力を利用する新型のGustoMSCの掘削ジャックアップの設計に必要な契約であり、これによりIMIが2021年に予定している初の生産開始の準備が完了する。

Photo: https://mma.prnewswire.com/media/1011414/IMI_and_GustoMSC_Agreement.jpg

IMIのファティ・K・サリーム最高経営責任者(CEO)はライセンス契約調印について「IMIが当社の最新の建造能力に合わせた必要な知識を確保し、最良のリグ設計を入手する上で、今後数十年の準備が整う大きな一歩だ」と論評した。

GustoMSCのニルス・バンノド・マネージングディレクターは「IMIはサウジ・ビジョン2030の重要な一部である。これに貢献することは当社にとって、サウジアラビアと中東地域の重要な顧客に奉仕する大きな機会である。専用生産設備の設計企業・サプライヤーとして、当社はIMIを重要なパートナーと見なしている」と語った。

基本設計を提供するGustoMSCは確立したCJシリーズ掘削ジャックアップの1つを用意する。IMIの具体的な建造・設置能力への注力と合わせ、全体的なリグ建造時間が短縮される。設計は頑丈なXブレース脚部設計、Rack & Pinion Jacking Systems、X-Yカンチレバーシステムなど主要な実証済みの特徴を維持する。IMIのリグ設計は、サウジアラビア用に安全、効率的、信頼性のある掘削を可能にする「Fit For Purpose」ソリューションを目指す。

全体の基本設計は今後2、3週間内に始まる。GustoMSCは独立のリグ設計企業の役割を果たし、IMIとその顧客は今後の建造計画に参加したいすべての主要販売業者に自由にアプローチできる。ARO Drillingは約1年前、IMIに少なくとも20基の掘削ジャックアップの建造を発注する計画を発表した。最初のリグ発注は2020年後半に決定するとみられている。

▽IMIについて
サウジアラビア・ラスアルハイルのKing Salman Complex for International Maritime Industries & Services(サルマン国王国際海洋産業・サービス・コンプレックス)に位置するInternational Maritime Industriesは、中東・北アフリカ最大のフルサービス海洋施設となる。建設が完了すれば、施設の年間能力は、海底油田掘削装置の新設4基、超大型タンカー(VLCC)を含む新造船43隻以上と、260以上の海洋設備へのサービス供給が可能となる。生産業務の第1期は2020年末ごろに始まり、2022年までに全面稼働に達する見通し。International Maritime Industriesはサウジアラムコ、Lamprell、Bahriと現代重工業の合弁企業である。

ソース: International Maritime Industries