「台風19号」の影響、上場企業46社が被害状況を公表(10月16日正午時点)

 関東・中部・東北の広い範囲で大きな被害をもたらした「台風19号」の影響について、10月16日12時までに被害状況を公表した上場企業は46社(うち影響なし10社)に達した。
 「人的」被災は46社すべてでなかった。ただ、浸水・冠水により建物・設備への「物的」被災で営業活動に影響があったのは32社と約7割に達した。道路寸断などで「物流」網の被災により製品の製造や出荷に支障を来たしたのは13社、水や電気などの「ライフライン」の供給停止で操業や生産が停止となったのは4社だった。
 業績への影響は現在調査中としている企業が大半だが、ライフラインや道路などインフラの復旧に時間がかかる見通しのため、今後各企業への業績に影響を与える可能性がある。物流網の寸断、商品・部品供給の遅滞・不足などが長期化するようなら、被災企業だけでなく被災企業の取引先などへの影響は全国的に波及することも懸念される。

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