鷹はドラフト1位指名選手公言せず 工藤監督「(抽選は)避けられないでしょうね」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

日本シリーズをにらんだ紅白戦では打線好調、3の3の今宮に指揮官「すごいね」

 ソフトバンクは16日、巨人との日本シリーズに向けたヤフオクドームでの全体練習で紅白戦を実施。工藤監督は好調な打線に目を細めた。

 6回までの変則ルールで行われ、西武とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦で5打数5安打と打ちまくった今宮はこの日も3打数3安打と絶好調。工藤公康監督も「すごいね」と驚きの声を挙げた。

 さらに、牧原と柳田が本塁打、デスパイネ、グラシアル、内川、松田宣もヒットを放ち、指揮官は「(調子が)いい人はそれをキープしてくれているように見えました」とニッコリ。柳田については「僕は(調子が)悪いとは思っていない。本人はどうとかあると思いますが、CSファイナルも3割でしょ? いい調整をして本番を迎えてもらえたらと思っています」と信頼を寄せた。

 ダブルスチールで得点を奪うなど、サインプレーも確認しながらの紅白戦。「(ダブルスチールは)シーズン中でも使っていますし、もう一度感覚を思い出すといったこともあります。(シート打撃と違って)打つだけではなく、守備や走塁も含めてやるには紅白戦が一番いい」と手応えを口にした。

 17日はドラフト会議出席のため、チームを離れる。球団として1位指名選手は公言していないが、「(抽選は)避けられないでしょうね」と指揮官。「いいピッチャーがいっぱいいますから。僕は余っているの(抽選用封筒)を取ることが多いんですけど、こういうのは縁ですからね。いいご縁が回ってくるように。楽しみではありますよ」と語った。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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