老舗旅館「伊勢屋」新装オープン 創業350年、節目の出発

新装オープンした伊勢屋旅館=長崎県雲仙市小浜町

 長崎県雲仙市の小浜温泉街にある老舗旅館「伊勢屋旅館」の全面建て替え工事が完了し、13日から新装オープン。16日に関係者向けの内覧会があった。
 同旅館は1669年創業。今年で350年を迎え、長崎県内の宿泊施設では最も古い歴史を持つ。建て替え工事は昨年5月に着手。これまでの6階建て55室から、4階建て24室に部屋数を縮小。1部屋当たりのスペースを広げて各部屋に天然温泉の浴室を設け、全室から橘湾が望めるようにした。
 近年増加する個人や家族旅行の満足度向上へ方針転換をした。草野洋平社長は「350年の節目の出発。従業員もお客さまも、みんなが笑顔になる伊勢屋を目指したい」と話した。
 宿泊料金は1人1泊2食付き1万4300円(4人1室)から。大浴場の日帰り入浴は平日600円、休前日800円。

天然温泉の浴室(右)がある客室

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