9年ぶりに新たな総踊り YOSAKOIさせぼ祭り

新しい総踊りを披露する踊り子ら=9月23日、長崎県佐世保市新港町

 18日に開幕する第22回YOSAKOIさせぼ祭りで、実行委員会は9年ぶりに総踊り「DAIDEN!~大伝海伝~」をつくった。踊り子と観客を一体化させる「コール&レスポンス」が特徴。実行委は「踊り子も観客も一緒に盛り上がりたい」としている。
 「ソイヤッサ!ヨイヤッサ!ワッショイショイ!SA SE BO!」。音楽がかかると、掛け声が中心となってリズムを刻む。曲中に「だいでんかいでん つんのーで」(誰でも彼でも 一緒になって)と方言も入れ、佐世保らしさを表現した。
 実行委によると、総踊りは祭りのフィナーレにチーム関係なく、踊り子と観客の全員が参加する。新作は実行委の4人が3カ月ほどで完成させた。作曲は副実行委員長で観光部会長の中村徳裕さん(59)、振り付けは長年よさこいチームに関わっている松田ゆかりさん(51)が手掛けた。
 曲は中村さんがたたき台をつくり、メンバーで意見交換しながら練り上げた。三線、トランペット、サックスといった楽器は生演奏で収録。踊り子ら10人ほどの歌声を吹き込んだ。佐世保らしくジャズの要素もある。中村さんは「フィナーレまで踊り子と観客が一体となり、盛り上がりたい」と語る。
 松田さんは、一緒に踊るのが恥ずかしかったり、踊りを苦手と感じたりする人が、手の動きだけをまねて参加できるように工夫。ジャズのパートは、隣の人の肩に手を置いて体を揺らすラインダンスに仕上げた。「多くの人が踊っているのを想像しながら振り付けを考えた。掛け声だけでもいいので参加してほしい」と話す。
 曲は実行委のホームページ(HP)(http://yosa.jp/)からダウンロードできる。新総踊りのプロモーションビデオは、HPで公開している。

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