指名なるか 夢へ胸 高鳴る きょうプロ野球ドラフト会議

©株式会社上毛新聞社

 プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が17日午後5時から、都内のホテルで開かれる。群馬県関係では井上温大(はると)投手(前橋商高)ら高校生4人と大学生2人がプロ志望届を提出している。社会人では東芝の宮川哲投手(上武大出身)らが指名を待つ。夢舞台への道は開かれるか―。

◎最速146キロ 本格派左腕…前橋商業高の井上

 井上は本格派左腕で今夏の全国高校野球選手権群馬大会の決勝に進出、準優勝に貢献した。しなやかなフォームや切れのある直球が持ち味で、将来性を見込んだ指名の可能性がある。

 群馬大会は6試合で50回1/3を投げ、防御率1.97、奪三振45を記録した。大会後に体重を68キロから72キロに増やし、球速も146キロまで伸ばした。新たにカットボールを習得、投球の幅を広げている。

 高校からプロを直接目指す理由を「小さい頃からの夢。チャンスがあるときに(プロに)入りたい」と説明し、自らの可能性に懸ける。前橋商高から2010年指名の後藤駿太外野手(オリックス)以来のプロ誕生となるか。

 渋川青翠高のバッテリー、左腕の宮下侑(あつむ)投手と根岸綾世捕手は昨秋の準決勝、今夏の3回戦進出に貢献した。藤岡中央高の高橋誠心内野手は2年夏に8強入り。いずれも指名がなければ、ルートインBCリーグなど独立リーグを目指す方向となりそうだ。

 大学生では東都で春のベストナインに選ばれたスラッガー、東洋大の山田知輝外野手(桐生第一高出身)が志望届を提出しているが、故障の影響でいったん社会人入りする可能性がある。

◎上武大出身の宮川(東芝) 吉報待つ 日本生命の高橋、ホンダの柘植も

 17日のプロ野球ドラフト会議。社会人で注目される群馬県関係選手は東芝の宮川哲投手(上武大出身)、日本生命の高橋拓已投手(前橋育英高出身)、ホンダ鈴鹿の柘植世那捕手(健大高崎高出身)ら。SUBARU(スバル)勢やルートインBCリーグの群馬ダイヤモンドペガサス勢も指名の期待がかかる。

 宮川は最速154キロの直球と強気な投球が持ち味の本格派右腕。社会人1年目の昨年は日本選手権で登板、今年は都市対抗2試合で先発を務めた。指名解禁の2年目の今年、12球団全てから調査書が届き、上位指名の候補に挙がっている。

 大学4年当時に関甲新で2季連続最多勝。各球団の関心は高かったが、指名漏れした。「2年前の悔しさを胸に努力してきた」と投球フォームを改善し、打者との駆け引きを身に付けた。

 社会人3年目、25歳の高橋は昨年の都市対抗で補強選手として大阪ガスの初優勝に貢献し、アジア大会日本代表にも選出された。140キロ後半の直球が魅力で、制球力も高い。

 春先から肩の不調もあり「もどかしい時期もあったが、やれることはやってきた。年齢的にも今年がラストチャンス。夢をかなえたい」と話す。

 柘植は二塁送球1秒8台の強肩の持ち主。この1年、配球とスローイングに力を入れ、都市対抗4年連続出場に貢献した。高校当時に甲子園に3度出場し、高校通算32本塁打を記録。2017年の都市対抗で決勝打を放つなど思い切りの良いスイングも健在だ。

 社会人4年目で迎えるドラフトに「憧れ、目標にしてきた舞台でプレーしたい」と強い思いを持つ。

 スバルからは今年の都市対抗補強選手として日立製作所の4強入りに貢献した遠藤康平内野手に加え、原沢健人内野手(前橋工高出身)、古川幸拓外野手(関学附高出身)にプロが関心を寄せていたが、指名されるかは見通せない。

 BCリーグ選抜に名を連ねたペガサスの速水隆成捕手(桐生第一高出身)や青木颯内野手、最多勝の青柳正輝投手(伊勢崎清明高出身)らも微妙だ。