A10ネットワークス、トレンドはマルチクラウドとセキュリティ

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今年で日本法人設立10周年を迎えたA10ネットワークスは9月20日、年次イベント「A10 Forum 2019」を都内で開催した。日本では2020年に第5世代移動通信システム(5G)の正式サービスを控えることもあり、昨年に引き続き5Gにフォーカスする。

川口亨社長

日本法人代表の川口亨社長は「国内での注力分野は昨年と一緒で、5G/アプリケーション配信、マルチクラウド、セキュリティの三つ。同一分野を掲げるのは、ぶれることなくやっていこうという意識の表れ」と語る。昨年5月にリリースした「5G Gi-LANソリューション」は、多くの大手携帯キャリアが導入済みで、コンテナ環境での運用などに対応することでさまざまな業界や地域で導入できるソリューションに仕上がっているという。

また、同社の各製品ライセンスはマイクロソフトとオラクルのマーケットプレイス上で展開しており、マルチクラウドソリューションとしての側面を強化している。

セキュリティでは、DDoS対策専用アプライアンスの「Thunder TPS」シリーズを用意しており、今年リリースしたハイエンドモデルはInterop Tokyo 2019のBest of Showで準グランプリを獲得。ミック経済研究所によれば、18年のDDos対策アプライアンスの出荷金額シェアは約29%を占めるまで成長した。リー・チェンCEO兼創業者は「5G、マルチクラウド、セキュリティは今最も活性化している市場。特に5Gはまだ黎明期で、今後さらに複雑化していくのは確実。チャレンジが必要になる」と語る。

同社は、日本法人のフィードバックがグローバルの方針に反映されやすいことが特徴。川口社長は「グローバルの売り上げの中で24~30%が日本市場によるもの。今年は300社近くの新規顧客を獲得した」と強調し、「一昨年から日本オフィスにR&D;部門ができた。多くのソフトウェア企業とは違い、日本法人が直接ソースコードに触れられる環境がある。今後も、国内の顧客のニーズを迅速に反映させていきたい」と意気込んだ。(銭 君毅)