成田凌、映画『カツベン!』で披露したオリジナル劇中無声映画『火車お千』の活弁を新たにレコーディング!

今からおよそ100年前の日本。当時、輸入されはじめた映画=活動写真は、モノクロ(白黒)であり、サイレント(無声)だった。活動写真はたちまち巷で大評判。同時に、活動写真をより楽しめるように、楽士の奏でる音楽に合わせ、自らの語りや説明で彩ったのが活動弁士(通称“カツベン”)である。個性豊かなその語りは観客を魅了し、俳優よりも人気があった。活動弁士は活動写真を瞬く間に娯楽の王様に押し上げた。

12月13日(金)公開の周防正行監督の最新作『カツベン!』は、<活動弁士>を夢見る一人の若き青年を主人公に、日本映画の未来を夢見た人々の群像を描いた物語である。

その中で、主演を務める成田凌は、活動弁士としての天才的な才能を持つ主人公を演じ、、『椿姫』、『金色夜叉』、『ノートルダムのせむし男』など、様々な活弁を魅力的に披露している。

今回、収録されたオリジナル劇中無声映画『火車お千』の活弁は、成田の活弁ぶりが最大限に発揮されている映画の中でも特に重要なシーンのひとつ。映画で披露される『火車お千』の活弁は一部であるが、「映画『カツベン!』オフィシャル・アルバム」では、"完全版”として新たにレコーディングしたファン垂涎のアルバムとなっている。

成田は、レコーディングにあたり再度、活弁を特訓。また映画の中での『火車お千』の活弁は、女性との掛け合いによって披露されていたが、今回はその女性役の活弁にも挑戦し、すべてを自身の活弁で見事に表現している。

さて、そんな成田凌の新録『火車お千』の活弁を含むCD「映画『カツベン!』オフィシャル・アルバム」が12月11日に映画の公開より一足先に発売される。その詳細は特設サイトで確認できるが、監督の従兄である周防義和が音楽を担当しており、映画の世界観を体感できる劇伴音楽、奥田民生の歌唱によるエンディング曲「カツベン節」も収録されており、何とも楽しみなアルバムといえる

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