『われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く人類の驚くべき戦略』が2019年10月19日に発売される。
前世紀、 人間の脳は飢えや自然災害など、 命に関わる “物理的”脅威 に応じて進化を遂げたという説が広く知れ渡っていた。 しかし、 新たな研究では脳の発達は “社会的”課題 に取り組んだ結果であるということが分かっている。
なぜわれわれは「誇張」するのか。なぜわれわれは「嘘」を信じるのか。なぜ「富」は幸福だけでなく苦悩ももたらすのか――。 ABC、 BBC、 ハフィントンポストなど、 大手メディアで頻繁に登場する進化心理学の権威、 ウィリアム・フォン・ヒッペル教授がこれまで多く語られてこなかった“心の進化“の過程を時系列に沿って紐解く。 豊富な事例や現代社会に適応するための提言は、 すべての人がより幸せを得られるヒントとなることだろう。
進化心理学で読み解く、 人類の驚くべき戦略
○ホモ・サピエンスの生き方に現代で一番近いのは、 マフィアや麻薬カルテルである。
○心の機能が生まれてからほどなく、 人類がはじめて嘘をついた日が訪れた。
○暴力レベルの高い文化では、 礼儀正しさのレベルも高いことが多い。
○われわれが遠くの人より近しい人の成功を妬む理由とは?
○IQの高さは必ずしも仕事の成功につながらない。
○多く人が自分のルックスを「実際より20%増し」で考えている。
○自信過剰は対人関係に大きな利益をもたらす。
○情報収集が偏っていればいるほど、 人は説得力を増す。
○偉大なイノベーションを起こす人ほど“非リア充“である。
○ヒトは未来に目を向けて現在を無視する傾向がある。
○なぜわれわれは「いつも」幸せでないのか?
○高齢になってからの孤独は喫煙よりもはるかに危険である。
○「モノよりコト」が理にかなっている理由とは?
○過度の幸せは経済的な危機につながることがある。
○男子はなぜリスクを冒すのか?
○危険な男は女子にもてる?
○出会い系サイトで出会ったほうが離婚しない?
進化心理学とは、 進化がどのように人間の遺伝子を作り上げ、 それが我々の心をどう形作ってきたのかについての物語である。