大谷所属のエンゼルス 新監督に名将・マドンが就任

日本時間10月17日、エンゼルスは新監督としてジョー・マドンと3年契約を結んだことを発表した。マドンはエンゼルスに31年間の在籍経験があり、1996年と1999年に暫定監督を務めたほか、2002年にはマイク・ソーシア監督の下でベンチコーチとしてワールドシリーズ制覇を経験。レイズとカブスの監督を経て古巣に復帰し、低迷が続くチームの再建を託されることになった。

エンゼルスがブラッド・オースマス監督を解任したあと、カブスの監督を退任していたマドンは新監督の最有力候補に挙げられていた。バック・ショウォルター、ジョン・ファレル、ジョニー・ワシントンなど、他にも候補者はいたものの、エンゼルスは大方の予想通り、マドンを新監督に招聘することを決定した。

マドンは「地元に戻り、この素晴らしい組織の監督を務めることができるなんて、こんなに嬉しいことはない」と喜びのコメント。「私のエンゼルスでのキャリアに新たなページを加える機会を与えてくれたアート・モレノ(オーナー)、ビリー・エプラー(GM)、ジョン・カルピノ(球団社長)に感謝したい。私は幸運なことにも、球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたチームの一員でいられた。今度は2度目の優勝をエンゼルスのファンにプレゼントしたいね」と意気込みを口にした。

現在65歳のマドンは、2006~2014年にレイズ、2015~2019年にカブスで監督を務め、レイズでは2度の地区優勝と2008年にリーグ優勝、カブスでは2度の地区優勝と2016年にワールドシリーズ制覇を経験。監督通算1252勝1068敗をマークし、カブスでは今季84勝78敗に終わるまで、4年連続で90勝以上&ポストシーズン進出を達成していた。

マイナーの捕手、スカウト、マイナーの打撃インストラクター、マイナーの監督、一塁ベースコーチ、ベンチコーチ、暫定監督などを歴任し、31年間をエンゼルスで過ごしてきたマドンが、15年ぶりの復帰となる古巣でどのような采配を見せるのか。来季から「二刀流」を再開する大谷翔平の起用法にも注目したい。

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