【台風19号】建物被害新たに97棟 停電は復旧進む 神奈川

1人が死亡、1人がけがを負った土砂崩れ現場=13日午後1時ごろ、相模原市緑区牧野

 台風19号の通過から4日が過ぎた16日、神奈川県内では相模原市の土砂崩れ現場などで引き続き行方不明者の捜索が続いた。一方、建物被害は新たに97棟分が判明。深刻な爪痕が刻々と明らかになっている。

 県が16日までにまとめた建物被害は、全壊8棟(相模原市)、半壊は前日比3棟増の14棟(横浜市8棟、三浦市3棟、松田町3棟)、一部破損は同46増の279棟(横浜市181棟、逗子市32棟など)。床上浸水は14増の33棟、床下浸水は34増の71棟、非住家被害は2増の93棟となった。

 一方、相模原市緑区で車が流され家族4人が亡くなるなど、これまでに14人の死亡が確認され、依然として3人の行方が分かっていない。重傷者は1人で、軽傷者は前日から3人増えて33人となった。

 県内の停電は復旧が進み、16日夜には約200軒(相模原市緑区)になった。

© 株式会社神奈川新聞社